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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

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仕事に燃え続けてキャリアアップ

 
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水野 リクルートは人材サービスのイメージが強い企業ですよね。三井CEOはそれでも、住宅情報事業部からキャリアをスタートされたのはなぜですか。
 
三井 確かに、当時の新入社員は人材系の部署を志望する方が多かったです。しかも、当時の住宅情報系は女性社員に最も不人気の部署でした(笑)。でも私はもともと不動産事業に興味があり、新規開拓中心の営業をしたかったんです。だから自ら配属希望を出し、念願叶って1年目から新宿エリアの担当になりました。
 
水野 新宿というと一等地ですから、営業するのが大変そう!
 
三井 さすが、百戦錬磨の不動産会社ばかりでしたね。ドアを開けると壁一面に虎の毛皮が飾られている事務所だったこともあります(笑)。名刺をその場で破られるのは日常茶飯事で、あるときは訪問先で灰皿を投げつけられたこともあるくらいです。
 
水野 とんでもない世界ですね。笑いごとでは済ませないですよ(笑)。
 
三井 でも、「こういう燃える仕事がしかたった。これは私の天職だわ」と思っていましたよ。「飲み会の持ちネタが増えてラッキー」という気分でした(笑)。
 
水野 三井CEOの胆力が一番想像を超えています(笑)。そうやって、まさに命を削って仕事に取り組まれてきたんですね。
 
三井 おかげで1年目に通期新人賞をいただき、2年目からより大きい仕事を任せてもらえるようになりました。リクルートは社員の多い会社ですから、目立たないといい仕事は回ってこないと思っていたんです。自分の居場所は自分でつくるという環境が、私の性に合っていたんでしょう。また、社風も好きでした。
 
水野 リクルートの社風ですか? それはすごく興味があります!
 
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三井 リクルートの何がすごいかって、「この仕事のコツが掴めてきた」と思ったときに異動があるんです。それでまた1からの挑戦になるんですね。おかげで22年間、私のギアはずっとトップに入ったまま。成長曲線を描いても、グラフのてっぺんをなぞり続ける一本線なんです。
 
水野 それってすごく素晴らしいことだと思います。でも、それほど充実していたのに、なぜ独立されたのですか?
 
三井 20代で大役を任せてもらったぶん、自分も早く席を譲り、若手にチャンスをあげたいと思っていたんです。仕事が楽し過ぎて、なかなか機会を見つけられませんでしたけどね。