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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

アーティストとコラボし
魅力ある手描き看板制作

 

クリエイターと協力し新たな魅力をつくる

 
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外山 その後、新しいことにチャレンジしようと転職したのが看板制作の会社でした。職人として入ったものの、最初に任されたのは営業職だったんです。営業は未経験のため、まったくの手探りだったものの、「5分でも良いのでまずは会ってください」と声をかけることで、次第に状況が好転していきました。営業先に「変なやつだな」と思われながらも、私という“人”を売り込むことで信頼を得ていき、やがて大きな業績をあげることができたんです。
 
水野 未経験の状態から努力して実績を積んでこられたのは、職人として歩んできた心構えや経験が活きているんでしょうね。その後、独立はどのような経緯で?
 
外山 看板業界全体が後継者不足に悩み、職人も少なくなっている中、手描き看板の文化を絶やしてはいけないと思い起業しました。現在、弊社では全国各地のクリエイターにお声をかけ、協力体制を築いています。看板制作やデザイン事業を通じて、クリエイターに自身や作品の周知として活用してもらいたいですし、私も彼らを応援したいと考えているんです。
 
水野 それは素晴らしいですね! ほかにも事業を行ううえで大事にしていることをお聞かせください。
 
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外山 若い世代にこの仕事の楽しさを伝えるとともに、人としての成長にもつなげてもらいたいと考えています。ただ仕事をこなすだけでなく、普段から物事を考えるくせをつけてこそ、人は成長できると思うんです。また、仕事は「誰とするか」も重要。そこで、弊社では取引先と昼食を取りながらミーティングを行うパワーランチなども行い、お客様やクリエイターと信頼を結びやすい環境を整えています。
 
水野 “人”を重視するその姿勢はとても素敵だと思います。
 
外山 ありがとうございます。現在は予算に余裕のある大手企業などでないとデザイナーを自由に選べないため、今後は中小企業や個人店のお客様もクリエイターの作風を自由に選べるプラットフォームを構築していきたいですね。そのほか、創業の地である北千住の商店街のシャッターをギャラリーのようにし、アーティストの作品をアピールする場として活用したいと思っています。
 
水野 コロナ禍などの影響で、苦労なさっているクリエイターも多いと思います。そのような方々のサポートも行いながら、協力しあうことで、新しいアイデアも生まれそうですね。これからも頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
ワクワクすることですね。新しいアイデアを考えてみたり、お客様に提案したらどうなるだろうと想像したりすることもそうですし、お客様の夢や思いを看板として形にすることが、とてもワクワクして楽しいんです。
(外山富士夫)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社フュージョンデザイン
■ 本社 〒120-0022 東京都足立区柳原2-12-5 キマイラビル204
■ 事業内容 デザイン事業/看板ペイント事業
■ 設立 令和元年6月
■ 主な取引先 株式会社国大グループホールディングス/株式会社オーイズミフーズ
■ ホームページ https://fusion-design.co