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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人財開発は心の変革から 
社員も社長も一緒に成長

 
 
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水野 心を置き去りにして、方法だけいくら詰め込んでも駄目というのは納得ですね。心を変えるとは、どんな風に変えていくイメージですか?
 
花野 弊社では外国人労働者の教育も手がけております。よく日本と外国では文化が違うから大変だと言いますよね。でも、実際は違うと思うんです。文化の根底にあるのは、心なんですよ。重要なのは、正しさよりも明るさ、美しさを大事にすることです。そうすれば、サービス業などお客様と直に接する仕事でも、気持ちが伝わり受け入れてもらえます。正しさはそれぞれの文化によって異なるものの、心の美しさは万国共通ですから。
 
水野 花野社長の熱い思いが伝わってきますよ。教え方の部分で、気を付けていることはありますか?
 
花野 答えを教えるのではなく、答えに気付いてもらえるよう努力をしますね。私は利他の精神を大切にしていて、その意味に気付いてもらうため、例えば、あいさつを徹底しています。私にとって、あいさつとは相手を元気にさせるためのツールなんです。「おはようございます!」と明るく言って、相手が元気に応えてくれたら、自分も元気をもらえる。もっと相手を元気にさせるには、どうすればいいだろうと考え始めたら、しめたものです。周りの人を気遣い、率先して気配りができる、利他主義が芽生えてきます。
 
水野 なるほど、いい循環が生まれるんですね!
 
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花野 自ら実践し、相手に感謝され、褒められれば、自尊感情の高まりにつながります。そうやって人から尊重される自分に気付いたら、今度は同じことを他人に対しても及ぼしなさいと伝えています。これを尊己及人(そんききゅうじん)と言って、成長に不可欠なキーワードの一つです。
 
水野 経営者や管理職に対しても、アプローチの仕方は同じですか?
 
花野 そうですね。新人や若手だけに研修を行っても、組織は変わりません。ですから、中小企業では社長にも参加していただきますよ。もし嫌だとおっしゃるなら、研修をお断りする場合もありますね。社長が自ら変わろうという意志を見せることで、社員もついていこうと思うでしょう。そうすれば個人と組織の間により良いエンゲージメントが形成され、各人の仕事へのモチベーションがぐんと上がっていくのです。
 
水野 すごくためにもなるお話で、もっと聞いていたいです!!! これからもますます人財開発にご活躍されることを期待します。頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分が主役と思うことです。人生は神様が用意した演劇だと思い、やりきることを大切にしています。
(花野雅彦)
 

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