強い責任感と使命感で4代目に就任

インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
石井 はい。創業したのは祖父で、父が2代目、叔父が3代目を継ぎ、私が2020年に代表取締役に就任いたしました。でも、もともと入社した当初は継ぐつもりはあまりなかったんですよ。機械組立の現場を経て営業に移り、2009年に常務に就任しまして、代表を継ごうと決めたのはその数年ほど前からですね。
鶴久 会社を継ぐという大きな決断の背景には何があったのか、興味があります。
石井 実は2005年に会社の存亡に関わるような出来事があったんです。「一生懸命働いてくれている社員を路頭に迷わせるようなことがあってはいけない。大変な役割ではあるが、誰かがしっかりと舵を取っていく必要がある」そして、「それは自分がすべきことに違いない」と、強い責任感と使命感が、そのとき芽生えたんです。
鶴久 なるほど。自分が進むべき道が見えたということですね。