B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

クリーンマネージャーで 清掃業界の業務を効率化
アイデン株式会社 代表取締役 菅原孝

 
プロフィール 宮城県出身。大手情報機器メーカーに勤務。俳優を目指してアルバイト生活を送り、26歳で電気設備工事会社に就職する。その後、転職したビルメンテナンス会社の事務作業の曖昧さにカルチャーショックを受けシステム化に着手。さまざまな企業のソリューションパートナーとして活躍し、2008年にアイデン(株)を設立する。2019年にクラウド型業務システム「クリーンマネージャー」を開発した。【ホームページ
 
 
 
元請けと現場作業で業者が異なる業界では、下請けや孫請けなどその商流に関わる企業が増えるほど、作業の報告をスムーズに行うことが難しくなる。その典型が清掃業界だ。作業の指示や報告のタイムラグをなくし、瞬時に状況を把握できるシステム「クリーンマネージャー」を開発したのが、アイデン株式会社の代表取締役・菅原孝氏。清掃業以外にも、あらゆる業種に対応できるこの画期的なシステムは、どのような機能を持ち、どう業務を効率化してくれるのだろうか。
 
 
 

清掃業界の適当さにカルチャーショック

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 業務改善コンサルティングを中心に、多彩な事業を展開するアイデン株式会社さん。菅原社長は波乱万丈な道のりを歩んでこられたそうですね。
 
菅原 私は高校卒業後、夜間大学に通いながら大手情報機器メーカーに勤務しました。ただ、自分が本当は何をしたいのか模索していたんです。そんなとき、人から声を褒められて舞台俳優を目指すようなりました。養成学校に通い、プロダクションにも所属しながら、演劇を続けるためにアルバイト生活をしていまして。その中で、不思議なことに気付きました。
 
吉井 いったい、どのようなことでしょうか?
 
菅原 どのアルバイトでも、すぐに好成績をあげられたんです。私は要領の良いタイプなのでしょう(笑)。それでも、演劇で身を立てるのは難しいと断念。高校は電気科で学んだこともあり、26歳で電気設備工事会社に就職しました。その後、妻の同級生がビルメンテナンスの仕事をしていたので、その仲間に加わったんです。
 
吉井 菅原社長のことですから、すぐに実績を上げることができたのでしょうね。
 
菅原 いや、それより私は、清掃業界の仕事の進め方や事務作業の非効率さや曖昧さに大きなカルチャーショックを受け、途方に暮れてしまったんです。そこで、現場の業務や事務作業などを効率的にまとめる方法を考え、まずは表計算ソフトの簡易プログラムで事務作業の効率化と正確さを図りました。