八木　他にも、献身会さんと同じような事業をされている会社はあるのでしょうか。
 
山下　ええ。実は身元保証の支援をしている会社は、全国にはそれなりの数があるんです。ただ、そういった会社では遺言の作成や生命保険、相続に付随する業務として身元保証の問題を取り扱っている。つまり、献身会のように、法人による身元保証に特化しているところはまだまだ少ないんです。
 
八木　身元保証に特化した事業としては、献身会さんがパイオニアだということですね。山下代表は今後、今の事業をどうしていきたいとお考えですか。
 
山下　今一番力を入れているのは、身元保証サービスの存在を全国に周知することですね。業界がまだ確立していませんので、先行している事業者として業界づくりをすることが重要です。今は法律が整備されていないから誰でも身元保証サービスを始められるため、悪徳業者が現れる可能性がある。そこで、そういった業者が参入できないようなルールをつくるために、業界団体をつくっていく必要があると思っています。団体を立ち上げて、横のつながりを広げながらルールづくりを進め、法的な整備につなげたい。他業種の企業さんから、パートナーシップを結ぶ声をいただけたら、ありがたいですね。
 
八木　先行業者として業界づくりが必要ということですね。ぜひ、先頭に立って頑張っていただきたいです。