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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

介護レンタカーを広め
利益を社会に還元する!

 

まずは介護レンタカーの存在を知ってほしい

 
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石黒 川邉社長が介護レンタカーに着目したのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
 
川邉 はい。私は早くに父を亡くし、母も2017年に他界しました。母が亡くなる1週間前のことです。もう目も見えなくなっていたのに、どうしてもと言うので車に乗せ外出したんですよ。しかし、車いすから降ろして普通のシートに座ってもらったため、体力が落ちていた母は車が揺れるたびに倒れてしまいました。
 
石黒 そんなことがあったのですね・・・。自責の念に駆られてしまいそうな出来事です。
 
川邉 ええ。「車いすごと乗れれば母も楽だっただろう。もっと工夫すれば良かった」と後悔した私は、やがて介護レンタカーの存在を知りました。そして、母への感謝の気持ちも込め、弊社を設立することにしたんです。
 
石黒 川邉社長のお話は私にもよく理解できます。なぜかというと、私も祖母が車いすで生活しているんですよ。車いすから降ろして自分の車に乗せるのは大変ですし、そうかといって、車いすのままでは自家用車にもタクシーにも乗せられない。もちろん、介護タクシーという選択肢はあります。でも、金額の高さや予約の手間を考えると、ちょっとした用事ではなかなか利用しづらいのが現状ですからね。
 
川邉 石黒さんのおっしゃるとおりですね。ただ、介護レンタカーは、身近な場所に店舗があってはじめて「借りてみよう」という気になるもの。私は人口密度や年齢層を徹底的にリサーチし、店舗を出すそれぞれの地域に必要だと感じる介護レンタカーの台数を計算しました。創業と同時に兵庫県伊丹市に店舗をオープンし、2019年の年末までに、宝塚市にも1店舗を出店する予定なんです。介護レンタカーを実際に使うかどうかは別として、まずは地元の方々にその存在を知っていただきたいと考えています。
 
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石黒 お恥ずかしい話、私も川邉社長からお聞きするまで介護レンタカーの存在を知りませんでした。川邉社長のお力で、ぜひ、介護レンタカーを全国に普及させていただきたいですね! ところでEIGHTという社名の由来も気になります。
 
川邉 8は、私の小学校時代の出席番号なんです。その頃から8という数字が大好きで、何かの縁を感じているんですよ(笑)。そして将来的に8業種・8法人まで事業を拡大するのが私の目標でして。社名のEIGHTは、その願いを込めたものでもあるんです。