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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

精密調査で見える化し 
施工に挑む建築ドクター

 

最新機器を駆使し検査や作業を“見える化”

 
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八木 なるほど。前職の代表は、立派に育った後進に活躍の場を与えたいと考える方だったのでしょうね。
 
川上 そうですね。その言葉に励まされた私は、1994年に個人事業主として独立しました。すると、その矢先に阪神淡路大震災が発生したんです。まるで戦場のような現場で、住む家をなくした方々の気持ちに寄り添いながら、寝る間も惜しんで工事を続けました。また、独立後も前職の代表からサポートの要請があれば、何を差し置いても駆けつけるようにしていたんです。一度受けた恩は絶対に忘れない。そんな気持ちで事業を続けるうちに、おかげさまで仕事が増え、2008年に法人化し、弊社を設立しました。
 
八木 数々の経験を積み重ね、多くの信頼を得てきた結果が、現在につながっているわけですね。そんな御社の取り組みで、特長的な点をぜひ教えてください。
 
川上 弊社では施工前の検査に最も力を入れています。人が人間ドックで体を検査をするように、サーモグラフィなどの最新機器を駆使し、建物のどこが劣化しているか、補修しなければいけない場所はどこかを見極めてから、工事の仕様を決定します。従来の建築業者は、補修工事でも目に見える範囲でしか施工を行わないケースが少なくありませんでした。また、立地などによって条件が異なり、補修すべきかどうか一概には判断できない場合でも、「10年経ったから外壁を塗り替えましょう」などと、どのお客様にも同じように勧める業者も多かったんです。
 
八木 目視でわかる範囲だけだと、本当に修理すべき場所が見逃されてしまいますね。それに、実際にはまだ塗装がきれいでも、詳しくない一般のお客さんは業者に勧められたら承諾してしまうでしょうし、それでは後で問題になってしまうと思います。
 
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川上 ええ。ですから弊社は、お客様からの信頼を損なわないよう、さまざまな機器を駆使して入念な検査を行っているんです。中には、悪質なリフォーム業者を警戒するお客様もいらっしゃいます。そこで、どうすればお客様に安心していただけるかを考え、辿り着いた結論が、検査や作業のすべてを“見える化”することだったんです。
 
八木 機械を使えば、人間の目では見ることができないところまでわかりますよね。確かに“見える化”こそ最高の安心材料だと思いますよ。でも、その結果をお客様にわかりやすく伝える工夫も必要ですね。
 
川上 おっしゃるとおりです。そこで弊社は、例えば塗料メーカーの担当者の方に現場まで来ていただいて、「この塗料がぴったりです。こちらの塗料は必要ありません」という風にお客様に直接、解説してもらうんですよ。弊社が目指しているのは“建築ドクター”です。医療の現場で、“必要な情報を得て納得したうえで合意すること”を意味するインフォームド・コンセントが一般的になったように、弊社も徹底したプロ意識を持ち、時間やコストをかけてでも一つひとつ丁寧な説明をするよう心がけています。
 
 
 
 

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