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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

健康志向の米粉たこ焼き 海外も視野に全国展開
たこ勝/株式会社山勝 代表取締役 山領勝博

 
プロフィール 佐賀県出身。美容師として兵庫県や大阪府のヘアサロンで働いた後、父が経営する建設会社に入社。60歳まで事業の運営に携わる。大阪市北区梅田の繁華街に出店する機会を得たことをきっかけに飲食業に参入。(株)山勝を立ち上げ、たこ焼き店「たこ勝」をオープンした。小麦粉の代わりに米粉を利用したグルテンフリーのたこ焼きとして評判を呼び、百貨店からの出店依頼も相次いでいる。【ホームページ
 
 
 
粉もん文化を代表するたこ焼きは、いわば大阪のソウルフード。それだけに日々、多くのたこ焼き店がしのぎを削りあっている。その中で今、注目を集めているのが、株式会社山勝が運営する「たこ勝」のグルテンフリーのたこ焼きだ。小麦粉の代わりに米粉を使用し、健康や美容にこだわる人も安心して食べられる。これまでにないたこ焼きを販売する店として全国展開へと動き出した「たこ勝」の食にかける熱い思いを、山領勝博代表取締役にうかがった。
 
 
 

百貨店への出店も決まった堺のたこ焼き店

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 南海高野線堺東駅から徒歩10分。たこ焼きのメッカ・大阪でも最近話題を呼んでいるたこ勝さんにお邪魔しています。今日は山領社長と公私にわたるパートナーである中路あや子さんにお話をうかがいましょう。お二人は、もともと飲食業界にいらしたのですか?
 
山領 いえ、私は建設業、中路は警備業と、それぞれまったく別の業界に携わっていました。ですので、百貨店から出店のお誘いが来るなど、たこ勝にここまでの反響が出たことに私たちも驚いています。
 
畑山 たこ焼き店を始めたきっかけは何だったのですか?
 
中路 梅田のお初天神裏参道に出店する機会が巡ってきたことですね。当初は薬膳料理の店を出そうと考え、私も予防医学食養生士の資格を取得しました。ただ、私たちには飲食業のノウハウがありません。そこでまずは、小さな規模で始められ、大阪で馴染みの深いたこ焼き店から始めようと考えたんです。
 
畑山 異業種である飲食業へのトライとは、なかなか勇気のいる決断だ! それにしても、ファーストステップとして始めたたこ焼き店が、こんなに人気になるとはすごいですよ。
 
山領 ありがとうございます。「商品を通じて喜びと感動を広げ、社会に喜ばれる企業となる」と理念を掲げて、日々鉄板の前で汗を流していますよ(笑)。
 
畑山 素晴らしい理念ですね。たこ焼き好きの一人として、ますます興味がそそられますよ。