B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自然由来の植物発酵液で 人の体も、土壌も健康に
株式会社アマノ酵素 取締役会長 天野高男

 
プロフィール 福井県出身。幼少期は朝鮮半島で暮らし、父が開発した植物発酵液に慣れ親しみながら育つ。戦後は日本に帰国して、農業に従事。その後、東京で祖父が経営する製菓材料を扱う会社に就職した。あんこの原料である小豆の育成を促すため、父の発酵液を用いたところ土壌改善に良好な結果を得たことから、本格的に発酵液の販売事業を開始。1991年に(株)アマノ酵素を設立した。【ホームページ
 
 
 
茸類、スギナ、ヨモギ、海藻など、自然の素材を麹で発酵させた総合植物発酵液。飲むだけで人間の体を健康に保ち、畑に撒けば土壌を改善し、おいしい作物を育てるという。酵素を用いた美容ドリンクなどの商品が流行している中、株式会社アマノ酵素は、大正時代から発酵液の開発に取り組んできたパイオニアだ。同社の取締役会長である天野高男氏に、発酵液の驚くべき効果や開発の歴史についてうかがった。
 
 
 

開拓地で植物の発酵液を開発

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 川上麻衣子(女優)
川上 総合植物発酵液を開発・販売しているアマノ酵素さん。まず、御社が取り扱う発酵液が誕生するまでの経緯をお聞かせください。
 
天野 私の父が朝鮮満州開拓団に参加することになり、開拓団の一員として家族で朝鮮半島に渡りました。現地では農業や養鶏、養豚の技術指導をしていたんです。ところが、山奥の入植地には医師がいません。そこで父はヨモギやセリなど、さまざまな自然の素材を麹で発酵させた液体をつくり、それを薄めて飲むことで病気になりにくい健康な体づくりに取り組んだんです。やがて、この液体を畑に撒いて農業にも使うようになり、周囲からは「変わり者だ」と言われたそうです。しかし実際に土壌改善につながり、とても良い作物が育つようになりました。
 
川上 天野会長のお父様が、人の健康だけでなく、土壌の改善にも期待できる発酵液を生み出したわけですね。ぜひ、その後の歩みもお聞かせください。
 
天野 私たち家族は戦後、日本へ引き揚げ、福井県の開拓地に入りました。しかし、戦後間もない頃ですから、物資の不足で十分な肥料がありません。そこで、父がつくった酵素液を畑に散布したところ、とても甘いスイカの栽培に成功したんですよ。このスイカを市場へ出荷すると、大好評をいただきました。しばらく農業を続けた後、私は当時、東京で祖父が経営していた製菓材料を扱う会社で働き始めたんです。そして、和菓子に使う「あんこ」をもっとおいしくしたいと考えました。
 
 
 
 

アーカイブ一覧

分野で選ぶ

バックナンバー

最新記事

話題の記事