
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
大木 「自分の力で稼ぎたい」という思いで、10代の頃から建築業界に入りました。やがて26歳のときに個人事業で起業しまして。それまでの「仕事があるのが当たり前」という状況が変わったことで、さまざまな喜びや苦しみを経験できました。2015年に株式会社へ組織変更して現在に至ります。
畑山 僕も10代の頃は、プロボクサーを目指しながら建築現場でアルバイトをしていたんですよ。懐かしいなぁ。ところで、シーリングとはどのような工事でしょうか。
大木 建物の目地にゴム状の防水剤を注入する工事です。目立たないように施工するので気付くことは少ないのですが、外壁など建築物の隙間は必ずシーリング材で漏水を防いでいるんですよ。弊社が施工する建物はビルやマンション、商業施設、ホテルが中心です。
畑山 建築物には欠かせない工事で、しかも、目地が目立たないよう自然に馴染ませる必要があるわけですね。そういえば大木社長の技術は、業界でも高く評価されているとお聞きしました。
大木 シーリングには、国家資格の1級シーリング施工技能士保持者しか出場できない「S1・グランプリ」という大会があるんですよ。私は、シーリングの技術とスピードを競うこの大会の第5回に出場し、準優勝しました。
畑山 それは素晴らしい! まさに、折り紙付きの職人さんですね。それだけの腕前を持っていらっしゃると、さまざまな現場から声がかかるのではないでしょうか。

畑山 海外にも飛んでいくフットワークの軽さは、本当に見事ですね。そんな大木社長は、どのような方針で組織づくりをしていらっしゃるのでしょう。