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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

手描きで物語を表現するぬくもりあるパース制作
有限会社アトリエ・K 代表取締役 伊藤可奈子

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 大阪府堺市でパース制作を手がける有限会社アトリエ・Kさん。まずは伊藤社長の歩みから教えてください。
 
伊藤 嵯峨美術短期大学で洋画を学び、卒業後は美術研究所に通いました。そのときにパースと出合い、パース制作を仕事にしたいと考え土木関係の事務所や都市計画コンサルタント会社で実務を経験しました。その後、1994年に独立したんです。
 
狩野 もともとは洋画を専攻なさっていたんですね。パースとは、建築物や土木設計などの完成予想図のようなものだとお聞きしました。
 
伊藤 そうですね。私は建築パースではなく、主に造園や土木景観などの“まちづくり”におけるイメージを絵として描き起こすパースや鳥瞰図を制作しています。というのも、新たな街並みや計画中の道路などを、元の風景や自然と調和させることを想像しながら描くのが楽しいんですよ。最近ではパースをCGで制作するのが主流です。でも、私はそれらを手描きのイラストで表現するのが好きなんです。
 
狩野 最近はCGが多い中、伊藤社長はなぜ手描きで制作しているんですか?
 
伊藤 私自身、水彩絵の具の味わいや、ノスタルジックな雰囲気が好きなんですよ。写実的な要素の強いCGは建築パースには適していると思います。でも、鳥瞰図のような風景を描く場合は、手描きのほうが見る人の心に温かい印象を与えられると考えているんです。
 
狩野 確かに伊藤社長が描いた作品からは、素朴なぬくもりを感じますね。
 
伊藤 私はこのパースの“まち”の中で、人々がどんな暮らしをしているのかを想像しながら描いています。いろいろなシチュエーションをイメージするのはおもしろいですよ。また、パースのほかにも羊毛フェルトを使ったオブジェ制作やポストカードの制作、さらにお祝い事や記念日用のイラスト制作も行っています。例えば、今は亡き人とその家族が家の前で集合している絵など。そんな、人の思いやイメージを形にするのも楽しいですね。
 
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狩野 伊藤社長の作品一つひとつに物語がある。だから、温かな気持ちが伝わってくるんですね。ぜひ今後の目標も教えてください。
 
伊藤 デジタルの時代だからこそ、手描きの良さを多くの人に感じてほしいと思います。これからも手描きならではのぬくもりを伝えていきたいですね。
 
狩野 伊藤社長はとても自然に仕事を楽しんでいるなと感じました。今後も魅力的な作品をつくり続けてほしいですね。ぜひ、頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
人の思いや想像を描くことですね。パースは現実にないものをイメージして描くんです。人からいろいろお話を聞いて、「こういうシチュエーションが良い」というイメージを私が絵にする。そのプロセスがとても楽しいんですよ。
(伊藤可奈子)
 

:: 企業情報 ::

有限会社アトリエ・K

〒591-8033 大阪府堺市北区百舌鳥西之町1-98-2-2-418

ホームページ
https://www.kancat.com/

 
 
 
 

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