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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

職人の誇りが生み出す
生活を支えるアルミ管

 

数多くの製品でシェア100%を実現

 
タージン 御社はUACJグループの1社なんですね。日本クーラーという社名をお聞きして、失礼ながらエアコンを製造しているのかと思いましたよ(笑)。
 
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山口 「エアコンの会社ですか」というのは皆さんに聞かれますね(笑)。弊社は1941年の創業で、もともと航空機の潤滑油を通す銅の配管を製造する会社でした。当時の名称は日本冷却機器株式会社で、その「冷却」を英語にし、日本クーラーという社名になったんだと思います。
 
タージン なるほど、それで腑に落ちました! それにしてもこのショールームには、たくさんのアルミニウム管が並んでいますね。私にわかるのは野球の金属バットくらいです。これがすべて日本クーラーさんの製品なのでしょうか。
 
山口 そうなんです。オートバイ、自動車、航空機、エアコンなど、さまざまな製品に使われるアルミニウム管を製造しています。この青くて細い管は、オートバイに使われるピストンロッドというパイプで、ジュラルミンという非常に硬い合金を材料にしています。日本では他社で製造できないため、弊社が100%のシェアを占めているんですよ。
 
タージン シェア100%! 御社にしか製造できない製品は、まだ他にもあるのでしょうか。
 
山口 こちらの自動車用アルミ管もそうですね。このパイプは車を止めると自動的にエンジンが止まるアイドリングストップ車に使われる製品です。アイドリングストップ車はエンジンが止まると、エアコンもストップして冷気が出てこなくなりますよね。そこで、このパイプの中に保冷剤を詰めておき、車が走っている間にその保冷剤を冷やしておくんです。エンジンがストップしたときは保冷剤の冷気が自動的に流れる仕組みになっていますので、車内を涼しく保てます。
 
タージン なるほど! それにしても、ずいぶん細い管ですね。
 
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山口 はい。外径が4.4mm、厚さもわずか1mmしかありません。この極細管を使ってユーザーは注射針のようなもので保冷剤をタンクに自動注入します。しかし、精度が悪いと注入装置が引っかかってしまうんですよ。そのため、高い寸法精度が求められるので、弊社しか製造できない製品です。しかも弊社には、これ以上に高度な技術を使ったアルミ管もあります。
 
タージン それはすごい! ぜひ、紹介してください。
 
山口 最も精密なのは航空機用のアルミ管です。この細い管を800本ほど束にして、中にジェット燃料を通します。すると、外を流れるエンジンの熱で温まったオイルがチューブ内のジェット燃料を温めて燃焼効率を高めてくれます。
 
 
 
 

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