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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

技の伝統と思考の革新で時代に愛される人形制作
人形工房 松寿/株式会社松よし人形 代表取締役会長 小出康雄

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 伝統的かつ革新的な雛人形、市松人形をつくることで知られる、人形工房 松寿さん。株式会社松よし人形の小出康雄代表取締役会長と、小出道子代表取締役社長にお話をうかがいます。まず、工房とお二人の歩みから教えてください。
 
小出(康) 1960年、先代の小出愛が松よし人形店を開業しました。当時は約20坪の小さな店で、コツコツと人形をつくっていたんです。私は1963年、20歳で店を継いで以来、人形づくり一筋に歩んできました。そして、会長職に就いたのは2017年のことです。
 
小出(道) 私はもともと宝石メーカーで事務職に就いていました。その後、結婚、出産を経て、家での内職仕事を手伝い始めました。その後市松人形の着物の裁断業務、そして雛人形の商品企画、デザインや経営にも携わるようになり、3代目に就任しました。
 
タージン 約20坪のお店から日本で名の通った工房に成長したとは、感慨深いですね。
 
小出(康) きっかけは、市松人形でした。私が20代半ば頃、販路開拓のため夜行列車で上京したんです。そこで初めて市松人形を受注し、2年で500体売れれば御の字の中、初年度に1000体、翌年に2000体、最終的に年間5000体も売れ、「松寿」の名前が全国に広がりました。そこから雛人形もより広くご愛顧いただけるようになったんです。
 
タージン 業界でも空前の大ヒットとなった理由は、どこにあったのでしょう?
 
小出(康) お客様を満足させる、新しさがあったんだと思います。例えば雛人形のデザインで他店の雛人形を参考にする際、私は解体せず外側からの観察にとどめました。中身まで知ってしまうと、自分でつくる人形に独自性が出ず、模倣になってしまいますからね。
 
タージン そうして得た独自性が、時代によって変化するお客さんの好みにマッチしたんですね。
 
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代表取締役社長を務める小出道子氏
小出(道) その精神は今も私たちの中に息づいていて、常に新しい人形を模索しています。座右の銘は「これでいいのか」なんですよ(笑)。
 
タージン バカボンのパパの正反対だ(笑)。最近では、どんな人形をつくっているのですか?
 
小出(道) スワロフスキー社のクリスタル・ガラスを髪飾りや帯留め、着物に使用したオートクチュール市松人形、特に雛人形は好評をいただいております。
 
 
 
 

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