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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

知識と共に基礎力を培い努力の経験を自信に転換
The進学塾 Smart 代表 服部博文

 
プロフィール 神奈川県出身。17歳の頃、弟に勉強を教えていたところ、その噂が広まり他の子も教えるように。早稲田大学在学中には家庭教師サークルを立ち上げ、大勢の生徒の指導に携わった。卒業後、進学塾に就職するも、営利主義に疑問を感じ退職。26歳で塾を開業した。約30年順風満帆な経営を行う中で営業妨害に遭い、一時閉校したものの、ブランクを経て2018年9月にリスタートした。【ホームページ
 
 
 
「塾に通っているのに成績が上がらないのはなぜ?」と子どもを責める親は多いが、その原因は子どもではなく、塾にあるのかもしれない。と言うのも、今の日本では、成績向上よりも利益向上を目的にしている塾が少なくない。講師歴40年以上のキャリアを持つThe進学塾 Smart(スマート)の服部博文代表は、営利主義一辺倒の塾とは一線を画し、常に生徒と向き合い、生徒に寄り添った指導を行っている。「勉強が苦手な子にこそ、学びに来てほしい」と話す。
 
 
 

原点は高校時代の“家塾”

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 服部代表は、塾業界で長いキャリアをお持ちだとうかがっています。
 
服部 高校生の頃、自宅に近所の子を集めて勉強を教えていた頃から数えると、40年以上になるでしょうか。
 
吉井 えっ、高校生の頃から教えておられたのですか!?
 
服部 はい。最初は弟だけに教えていたところ、その噂が近所に広まって、よその子も教えるようになったんです。“家塾”ですね(笑)。
 
吉井 すごい! その頃から、人に教えることがお上手だったのでしょうね。
 
服部 上手だったかどうかはわかりませんが、教えることは好きでしたね。その後、早稲田大学に進み、大手の進学塾で講師のアルバイトをしながら、指導テクニックを学びました。そして在学中に「家庭教師協会」というサークルをつくったら、たくさんの生徒が集まりましてね。あの頃はマーシャルアーツ部にも所属していたので、忙しかったなあ(笑)。
 
吉井 では、大学卒業後すぐに開業されたのですか。
 
服部 いいえ、当時は塾業界に進むつもりはなく、広告代理店に就職が内定していたんです。ところが、中堅の進学塾からヘッドハンティングを受けまして、実際にはそちらに就職しました。