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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ヘレン・ケラーの魅力を最高の芝居で伝え続ける
劇団アルフェージュ 代表 高柳ゆかり

 
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インタビュアー 比企理恵(女優)
比企 高柳代表が主宰する劇団アルフェージュは、ヘレン・ケラーを題材にした脚本を専門に上演していらっしゃるそうですね。
 
高柳 はい。比企さんが所属するホリプロでも『奇跡の人』を上演されていますよね。先頃、観に行きまして、とても素晴らしかったです! 端役でいいから私も出演したかった!
 
比企 あはは。ありがとうございます。ホリプロ制作の『奇跡の人』はキャストを変えながら、何年にもわたって上演していますね。私も『奇跡の人』は大好きなんです。でもどうして、ヘレン・ケラーの専門劇団を創設しようと思われたんですか?
 
高柳 幼い頃にヘレン・ケラーの本を読んで感銘を受けたんです。中高生のときは演劇部に所属し、その頃からヘレン・ケラーを題材にした脚本も書いていました。でも学業修了後は就職し、さらに結婚をしてからは、しばらく演劇から遠ざかっていたんです。
 
比企 ずっとお芝居をなさっていたわけではなかったんですね。ちなみに、どのようなお仕事をしていらしたんですか?
 
高柳 父親が医療関係の方々と多くの人脈を持っていて、その関係から自然と医療業界を目指すようになりました。病院長の秘書や医局秘書などを経て、2003年頃から心療内科でさまざまな患者様のサポートをしています。最近は子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の方が心療内科に来られますね。
 
比企 私もかつてパニック障害を患い、克服した経験があります。もはやメンタルの不調は現代病となっているのかもしれませんね。医療に携わっていらっしゃるということは、やはりヘレン・ケラーのような障がいを持った方とも多く接してこられたのでしょうか?
 
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『奇跡の人』公演の様子
高柳 はい。院外でも交流ができ、障がい者の友人も多くできました。ある聴覚障がい者の方の自宅へうかがったときのこと。何かの弾みで演劇の話になり、その方は「耳が聞こえないので、きちんとした劇場には行ったことがない」、「ヘレン・ケラーは私たちの希望だ」と筆談で教えてくださったんです。
 
比企 なるほど。1968年に亡くなってからおよそ半世紀が経つ現在も、ヘレン・ケラーは聴覚・視覚障がいを持つ方に生きる勇気を与えていますものね。
 
高柳 ええ。その頃、ちょうど劇団の創設を思い描いていた私は、その出来事をきっかけにヘレン・ケラーを題材に、障がいを持った方でも楽しめるような演劇を上演しようと思い立ちました。ただ、劇団を創設しようにも人脈がなく、演出家も役者も集められそうにありません。そこで、一般市民から演者や協力者を募集することにしたんです。
 
 
 
 

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