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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

鉄一筋の職人がつくる
構造物を支える強い骨

 

従業員、取引先、下請けの存在が道を拓いた

 
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水野 お話を聞いていて、山田社長は“社長”というより、“親方”とお呼びしたくなりました(笑)。そもそも、前職では専務取締役だった山田社長が、新たな船出の先頭に立たれたのはなぜなんですか?
 
山田 やはり、ずっと一緒にやってきた従業員を何とかしてあげたかったからです。みんな、本当に良い職人ばかりなんですよ。特に工場長は、同年齢ということもあり、戦友みたいな関係でした。その彼と、倒産後の話をしているうちに、「自分たちでやるしかない」ということになったんです。資金繰りや社屋、工場などの箱物はどうするんだというさまざまな課題も見えていましたが、「専務が会社を興すなら、ついていきますよ」と言ってくれる仲間のためにも、やるしかないだろうと(笑)。
 
水野 倒産という苦い経験をした鋼構造物工事業界で再スタートを切ることに、不安はありませんでしたか?
 
山田 私たちは昔から鉄一本。簡単には離れられませんよ(笑)。また、前の会社でお付き合いのあった取引先の方からも、「山田さんが起業するのなら、鉄骨関係の仕事は他社から取らないようにするよ」とおっしゃっていただけたことも、大きな弾みとなりました。
 
水野 山田社長の男気を取引先の方も感じて、ぜひ応援してあげたいと思われたんでしょうね。
 
山田 自分では男気があるなんて、とても思いませんけども(笑)。もっとも、お取引先の会社にも経営がありますから、そう長い間待っていただくわけにはいきません。それに、従業員やその家族にも生活があります。準備期間が限られている中、わずか1ヶ月で社屋や工場を用意できたのは、本当に幸運でした。
 
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水野 多くの人の応援もあり、見事に奇跡的なスタートを切ることができたんですね。リーマンショックでみんなが厳しかった時代に、仲間のためにそこまで必死になれる方って、本当に尊敬します。
 
山田 前の会社で下請けを担当してくれた個人事業主さんたちのためにも、頑張るしかありませんでしたからね。私たちの倒産による共倒れだけは、絶対に避けたかったんです。現在、私たちが広く事業を行えているのも、下請けさんがあってのことですから。
 
水野 従業員の皆さん、取引先の方々、そして下請け業者さん。そのご縁のどれか一つでも欠けていたら、今のさやま建鐵さんはなかったかもしれないと。
 
山田 はい。独立してから8年間、ずっとお付き合いいだたいている会社も多く、感謝の念に堪えません。
 
 
 
 

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