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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

音楽イベントを総合支援医療などコラボにも注力
T&N企画 代表 安達のり子

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 T&N(ティーアンドエヌ)企画の安達代表は、クラシック音楽を中心とするコンサートの企画・演出や、プロの演奏家をはじめ音楽以外も含むあらゆる方面のアーティストの紹介を手がけてらっしゃるとうかがいました。ホームページで過去のイベントを拝見しただけでも、本当にたくさんの、多岐にわたる活動をされていることがわかりますね。
 
安達 ほとんど好奇心だけで動いてきた結果です。気が付けば、ずいぶんやったなぁと思います(笑)。
 
 そもそも、こうした事業を始められた動機は?
 
安達 私はもともと音大出身のピアニストで、クラシックを中心に、音楽全般が大好きなんです。社会に出て最初は、ピアノ講師をしていました。しかし早くに結婚して子育てに専念することになり、10年ほど音楽活動から距離を置いていたんですね。それはそれで充実した楽しい時間だったものの、ふと周囲を見回すと、友人知人の演奏家たちがみな一様に困っていることを知りました。ピアノ教室の生徒が減ってきたとか、コンサートに人が集まらないとか。
 
 仕事として音楽を続けるのが難しい時代になっていたということでしょうか?
 
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安達 はい。それで、後輩たちや演奏を続けたい人たちを助けるために、自分に何ができるだろうと考え、コンサートやその他のイベントを企画する側にまわることを思い立ちました。2011年に会社を立ち上げて3月に都内で第1回のコンサートを開くはずが、直前に東日本大震災があったので5月まで延期して・・・そんなスタートでしたね。
 
 被災地で音楽によるボランティア活動を精力的に展開されたとも聞きました。福島で復興イベントも開かれたとか。
 
安達 被災者の仮設住宅に歌手を連れて行ったことや、みなさんと一緒にカラオケで歌ったこともあります。つらい現実がある時だからこそ、きれいな音楽をもっと聴けるようにしたいと考えたんです。
 
 音楽会の会場に大きな絵画を展示したり、医師や薬剤師と交流しながら生演奏にも触れられる「医療カフェ」を催したりと、安達代表は異分野とのコラボレーションにも積極的なようですね。