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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

フードピクトが叶える誰もが安心できる食事
ネクストダイバシティ株式会社 代表取締役社長 奥健尚

 
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インタビュアー 杉田かおる(女優)
杉田 ピクトグラムを用いた食材表記サービスである、フードピクト事業を展開するネクストダイバシティ株式会社の奥社長。起業までの歩みを教えてください。
 
 最初は証券会社で働いていました。当時は将来的にその会社の社長になるか、自分で起業したいと思っていました。
 
杉田 どちらにしても社長を目指していたわけですね。
 
 はい。しかし入社3年目で金融ビックバンが起こり、会社が倒産してしまいまして。再度証券会社に転職しさまざまな経験をさせていただきました。その後、外資系の金融機関の管理職に引き抜かれたものの、すぐに会社が買収されてしまって。買収された側の管理職の方々がほとんど辞めていく中、管理職を続けておりました。社長になるどころか将来このままでいいのかと考えるようになりましたね。
 
杉田 それで起業を決意なさったのですね。金融業界ではどんな力がつきましたか?
 
 将来を見通す力、仮説力が養われました。新聞の朝刊に株価が上がりそうな記事があればその株を買いますよね。そうすると多くの人が買うので株価が上がります。仮説力があればその展開を予想し、前もって株を購入しておくことができるんです。
 
杉田 起業にも大いに役立ったでしょうね。
 
 ええ。今の事業に出合ったのも、外資系の仕事をしていたときですから。と言っても、直接仕事で関わっていたわけではなくて、外資系で働いているときは積極的にボランティア活動に参加しておりまして。その活動の中でフードピクトに関係している方々と出会ったんです。
 
杉田 ピクトグラムを用いた食材表記サービスとは、具体的にどういったものなのでしょう。
 
 フードピクトを使えば、その国の言語が話せなくても料理に含まれる食材を伝えられるんですよ。特定原材料7品目に、宗教上食べられないことが多い肉やアルコールを加えた14種類があります。
 
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杉田 確かに絵ならわかりやすい! 日本に来る外国の方も増えていますし、需要もありそうです。
 
 日本の人口は今後確実に減るでしょう。解決するには海外の方々の力を頼るしかありません。そのためには外国人が住みやすい環境を整えるべきですよね。しかし、日本では宗教などによる食文化や風習の違いの理解を十分にできておりません。それがストレスとなり、国に帰ってしまう人もいるんです。今後フードピクトが広まって外国人の方々に受入れられるおもてなしの街づくりをしたいと考えています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
常に目標を持つことですね。イメージし続けると、実際に実現できるものですから。
(奥健尚)
 

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