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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

再利用化の難しい領域で
挑戦を続け社会に貢献

 

厄介な壁紙を自動分別して再利用

 
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リサイクルの難しいプラスチックも新たな資源に
川村 ダイオキシン! 有害物質ですね。
 
後藤 はい。日本は焼却処分に対する規制が厳しい国ですから、焼却は不向きです。国土も狭いため、埋め立てるにも限界があります。そもそも、多くのゴミは首都圏で生じているのに、埋立地は山間部など、首都圏以外の場所にありますから、埋立地のある地域にお住まいの方々は、快く思っておられないでしょう。
 
川村 その方々が許容されたとしても、埋立地はいつか満杯になってしまいます。そうなるとゴミの行き場がありません。壁紙はどう処分すればいいのでしょうか。
 
後藤 紙と合成樹脂に分けるんですよ。ここに壁紙のサンプルがあります。川村さん、紙の部分を剥がして分別してください。
 
川村 えーっ、できませんよ。仮にできたとしても、とても手間のかかる作業になってしまいます。
 
後藤 弊社では、壁紙を特殊な設備で破砕し、分離しています。壁紙の投入だけは人の手で行い、あとは全てオートメーションです。分離とは、機械で叩いて分解させる技術。そして、紙と合成樹脂とでは比重が違うことを利用し、別の機械で高速回転することで遠心分離させ、さらに風力で比重の軽い紙の部分と重い合成樹脂の部分に分離させるんです。
 
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川村 人の手では困難な分別作業が自動で行われるのですね。その後、紙も合成樹脂も、それぞれ別のものに生まれ変わるのですか?
 
後藤 はい。紙は猫砂として、合成樹脂はタイルカーペットの裏側や、屋根の下地に貼るシートなどに再利用されます。
 
川村 厄介者扱いされていた壁紙が、生活の役に立っているのですね!
 
後藤 弊社が誰もやりたがらないプラスチックのリサイクルを主業務にしているのは、社会の役に立ちたいと考えているからでもあります。ヨーロッパなどのリサイクル先進国と違い、日本ではまだ、廃棄のことまで考えて生み出される商品は少ないのが実情です。商品の機能面だけを重視してものをつくるから、いざ廃棄となると困るんですよ。焼けない、埋められない、リサイクルもできないのに商品は次から次へと生み出される。その状態が続けば、いつかにっちもさっちもいかなくなることは目に見えています。
 
 
 
 

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