
インタビュアー 川上麻衣子(女優)
髙麗 そうですね。最初の就職先は東証一部上場の大手警備会社でした。ただ、当時はバブルの時代でしたし、自分の実力以上の会社に入ってしまったという自覚があったんですよ(笑)。1年ほど現場の仕事に就き、その後は情報システムの子会社で3年間システムエンジニアを務めました。そして、自分にSEの才能はないと判断し退社。その後、何度か転職を経験しました。
川上 どのようなお仕事が多かったのでしょうか。
髙麗 最も多かったのは営業職ですね。BtoBもBtoCも、ルート営業も飛び込み営業もすべて経験しました。独立する先輩に声をかけられることもあり、10年間で8社ほどの会社に勤めたでしょうか。やがて、ちょっとしたきっかけで出版社に転職し、ビジネス書の企画と編集を手がけるようになりました。その頃から「自分には、何ができるんだろう」と、仕事について真剣に考え始めたんです。
川上 髙麗代表は数多くの会社で働き経験を積んでこられた方ですから、そのようにお考えになったのは意外ですね。

川上 それはいったい、何でしょうか。
髙麗 経営者です。自分では何もできなくても、できる人を集めて仕事をお願いすればいいんです。そこで起業を目指してフランチャイズのチェーンを調べ、人の嫌がることを仕事にすれば食うに困らないだろうと考え当店をオープンしました。