B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

コーヒーを飲みながら足元の悩みを気軽に相談
株式会社TALARIA 代表取締役 徳山康秀

 
プロフィール 大阪府出身。小学生の頃に偶然目にしたテレビ番組をきっかけに医療の世界を目指す。紆余曲折する中、ものづくりの面から医療に携わりたいと義肢装具士を目指す。川村義肢(株)に入社後7年間にわたり、整形外科や皮膚科の医師の指示のもと、数多くの装具を製作した。2017年に独立、(株)TALARIAを設立。自家焙煎コーヒーが飲めるカフェと工房を併設、また地域の予防などの情報発信の場として注目されている。【ホームページ
 
 
 
幼い頃から人の役に立ちたいと願い続けた株式会社TALARIA(タラリア)の代表取締役・徳山康秀氏。その夢は義肢装具士という形で叶えられた。病気や怪我、さまざまなトラブルを抱えた人に会う中で、物だけを製作するのではなくその人が“一番必要としているもの”を傾聴し、提供することこそが義肢装具士の本当の使命だと気付いたという。誰でも気軽に立ち寄り専門家に相談できるカフェを運営する画期的な発想のアイデアマン、徳山社長にお話をうかがった。
 
 
 

義肢装具士に求められる使命を感じて起業

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー タージン(タレント)
タージン オーダーメイドのインソールやシューズの製作およびカフェの経営も手がけておられるTALARIAさん。まずは徳山代表の歩みからおうかがいしましょう。
 
徳山 小学生の時、戦争で傷ついた子どもたちを受け入れるドイツ平和村の過酷な状況や、そこで過ごす子どもたちの辛い姿をテレビで目にしまして。私自身、子どもながらに衝撃を受け、人の役に立ちたい、自分にも何かできることがあるのではと考えるようになったのです。紆余曲折の末、ものづくりの面から医療に携わりたいと思い、たどり着いたのが義肢装具士でした。兵庫県の義肢装具士養成校で学んだ後、川村義肢株式会社に入社しました。
 
タージン 川村義肢さんといえば業界でもトップクラスですね。何年間お勤めになったんですか? 
 
徳山 7年です。医療の現場で本当に多くのことを学ばせていただいた中でも、幼い頃からずっと大きな装具をつけていた1人の女の子との出会いに大きな影響を受けました。私は彼女と当時の担当医師に提案と試行錯誤を繰り返し、見た目の良さと装具の機能も兼ね備えたニーハイブーツを製作。彼女が生まれて初めてショートパンツやミニスカートが履ける、と喜ぶ姿を見て、義肢装具士は単に物をつくる職業ではなく、本人や周りに一番必要な“ベネフィット”を提供する仕事なのだと学びましたね。
 
タージン それは最も切実な顧客満足かもしれませんね。
 
徳山 その後、自分の理想の義肢装具士としての仕事を世間に広めたいと思い、2017年2月に会社を退社。翌日に起業しました。皆さんに気軽に来ていただき、相談していただける空間づくりがしたくて、医療の硬いイメージではなく、おしゃれな“インスタ映え”要素を取り入れ、工房に自家焙煎コーヒーを提供するカフェも併設したのです。自分も仕事をしながら好きなコーヒーを飲めますしね(笑)。