運送業のドライバーは1人で仕事をする時間が長く一匹狼。組織内での協調に欠ける――と悩む経営者がいるかもしれない。株式会社仁和運送の長澤章裕代表取締役社長は2012年に同社の2代目として就任。それ以降、“全員野球”を経営理念に掲げ、「従業員の成長が会社の成長につながる」という考えで社内の意識改革に尽力してきた。その努力が実を結び、会社の評価は日々高まっている。ドライバーへの先入観を払拭し、業界全体のイメージを変えようとする同社の取り組みについて、話を聞いた。
姉妹都市が結んだ縁!?

インタビュアー 鈴木尚広(野球解説者)
長澤 こちらこそ、お目にかかれて光栄です! 実は、元プロ野球選手の鈴木さんにお願いしたいことがあるんですよ。ここ、千葉県流山市と、鈴木さんの故郷である福島県相馬市は姉妹都市なんです。それで、昔から両市の間で子どもの交流野球大会が催されていまして。
鈴木 ああ、知ってます。その大会、僕も出場したことがありますよ。試合会場は流山市と相馬市が交代で受け持つんですよね。相馬市で流山市のチームと試合をしたこともありますし、私が流山市に来たこともあります。
長澤 交流野球大会のことを地元でPRしていただこうと思ったんですが、ご存じだったどころか出場されていたとは知りませんでした。何か運命を感じます!
鈴木 僕は地元で野球の指導もしていますから、ご縁を機会にもっとPRしておきますよ(笑)。