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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

83歳で歌手デビュー 
『懐かしのセレナーデ』

 
 
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タージン すごいですね! 他に、どのようなお仕事をされてきたのでしょうか。
 
井上 歌謡選手権大会では28年審査員を務めています。また、近年では宝塚歌劇OG公演『月と狼と太陽』と、翌年の宝塚歌劇団100周年&桂由美50周年記念ショー『輝きのとき』の双方ともテーマソングを作詞作曲させていただき、NHK大阪ホールで公演されました。さらに次の年、尼崎市制100周年・契沖研究会20周年記念に、尼崎ご生誕の国学の祖であり歌人でもある契沖阿闍梨様を顕彰すべく、会長である吉原榮徳教授作詞、下坂龍志唄の『契沖頌歌』に作曲し、歌碑も建立されたのですよ。カップリングの『尼崎(あま)の夢酒場』と共にDAMで配信中です。
 
タージン 大きなお仕事ばかりで驚きました。今回リリースされる『懐かしのセレナーデ』誕生の経緯についても、お聞かせください。
 
井上 片思いの初恋の人と、思いもよらぬ再会をしたことがきっかけでした。そのエピソードを、作詞家の有賀真々としても活躍する歌手の西本真詞さんが作詞してくださいまして。たった一度だけ、一緒に観た映画『グレン・ミラー物語』のテーマ曲『ムーンライトセレナーデ』をイメージして作曲、タイトルを付けた『懐かしのセレナーデ』が、私のデビュー曲となったことが不思議でなりません。
 
タージン 青春の思い出が曲に反映されているとは、素晴らしい。完成してから、もう披露なさいましたか?
 
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井上 2017年の、当方の音楽祭で初披露いたしました。その際は、宝塚歌劇『ベルサイユのばら』で一世を風靡した元トップスター・榛名由梨さんをはじめ、私が曲をご提供した結城彩さん、先述の下坂さんや西本さんが応援出演してくださり、ありがたく感動しきりでしたね。
 
タージン お話をうかがっていて、素晴らしい絆に恵まれておられると感じました。皆さん、CDの発売を楽しみにしてらっしゃるでしょうね。
 
井上 ありがとうございます。このたび私の歴史に新たに歌手1年生が加わりました。癌とお友だちではありますが、情熱と意気で生涯現役、学習に、挑戦に、青春にと楽しんでいきたいと思っています。もちろん、皆様からの作曲依頼も承りますので、よろしくお願いいたします。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
縁と絆を大切に、情熱と意気を持ってチャレンジすることで、何事も楽しめると思います。すべてに感謝し、生涯青春でいたいですね。そんな中でも、常に戦争や災害の犠牲者の方々に祈りを運び、世界平和を念じることを忘れません。
(井上明子)
 

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