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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

電気設備の一貫工事で 
大手企業を支える

 

社長就任後は若手の育成に注力

 
吉原 実は初めは、後を継ごうという意識はなかったんです(笑)。高校卒業後は、ちょうどパソコンが普及しだした時期だったので、東京の専門学校に通いながらIT系の企業への就職を考えていました。でも、20歳のときに父から、「帰ってきてくれ」と、たったひと言の電話があったんです。その短い言葉の中にたくさんの思いを感じ取った私は、「わかった」と答えて、父の元に戻りました。
 
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石黒 吉原社長の人生を決めたターニングポイントが、その1本の電話だったんですね。
 
吉原 あの電話がなかったら、今いるスタッフや家族とも出会えなかった。そう考えると、感慨深いですね。もっとも、そこから30歳までの10年間は地獄のような特訓の日々が待っていましたけれど(笑)。
 
石黒 やはり先代には、厳しく育てられたのでしょうか。
 
吉原 職人気質の人でしたから、厳しかったですね。加えて、電気工事の資格も取得する必要があったので、日中は現場仕事、夜は勉強で寝る間もないほど大変な日々を過ごしました。でも、おかげで技術と経験を身につけることができ、25歳で第一種電気工事士の資格を取得して、32歳で跡を継げました。父には良い方向に導いてもらえたと、とても感謝しています。
 
石黒 社長就任後は、ご自身の気持ちや社内に変化はありましたか?
 
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吉原社長の子息と遊ぶ石黒さん
吉原 気持ちの面では、父のように、私も後世に人生の指針となるようなものを残したくて、「新吾録」という語録をつくるようになりましたね。社内では、ベテランの職人さんが引退の時期を迎えたため、若手の登用を積極的に行いました。印象深いのは、別会社に勤務していた若い人が、「電気工事の資格を必ず取得しますから」と言って、その3年後、「吉原電気に自分の人生を捧げる覚悟で働きます!」と本当に涙ながらにやって来てくれたことです。彼の情熱は今も変わらず、現在は現場のリーダーとして活躍してくれています。そのおかげで私も社長業に専念できるんですよ。
 
石黒 感動的なエピソードですね・・・! 新吾録は私も拝読していて、13番目の「信念を貫く強い人ほど、繊細な面もあり、常に不安な面もあり、おおらかな優しさを持っている」に共感しました。他の言葉を見ても人の本質を捉えていますし、吉原社長は人の良いところを見つけるのに長けた方なのがわかります。だからこそ、世代交代もスムーズに行えたたんだろうなと思いますよ。
 
 
 
 

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