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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
インタビュアー 川上麻衣子(女優)
インタビュアー 川上麻衣子(女優)
川上 「身の丈サイズで暮らす人のナチュラルガーデン」をコンセプトに、お庭の設計施工を生業にしている、ニハソノさん。今回は、守生代表が手がけられた、茨城県つくば市の株式会社Kids Creation(キッズクリエーション)さんの園庭にお邪魔しています。2015年以来、B-plusには2度目のご登場ですね。改めて事業内容を教えていただけますか?
 
守生 “自然に近い庭づくり” を意識し、地元の自然環境を踏まえた植栽の選択、敷地の土質を見ながら、水と空気が滞ることなく巡るようにご提案しています。最近、お客様には「お庭に、だらしのない自然を」とお伝えするんですよ。できるだけ手のかからない雑木と雑草、自生する虫たち――。自宅の庭では、ふくよかな時間を過ごしてほしいので、手入れが義務になるようなプランは避けています。限りある人生、草むしりに時間を費やすより、もっと生産性のあることに向けたほうがいいでしょ。さほど手入れを必要としない方法があるんですよ。
 
川上 魅力的な言葉です。そういえば最近、守生代表はお仕事に関する資格を取得されたとか。
 
守生 実は樹木医の二次審査として、2週間にわたって研修と試験を受け、つい先日、合格通知が届きました。登録申請して認定証を手にするまではまだ樹木医を名乗れませんが、無事に認定を受けた後は、知識と経験を活かして、より詳しく、植物に関することをはじめ、菌や生き物についてもバランス良く伝えていきたいと考えています。つくばの自然科学系の研究所に長くお世話になっていたので「門前の小僧、習わぬ経を読む」といったところでしょうか。
 
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守生代表が手がける庭は、つくばらしい自然を感じられる
川上 守生代表のお仕事の根底には、つくられていない自然に対する憧憬のようなものがあるのでしょうか。お庭を拝見して、懐かしさを感じました。
 
守生 私は小さな頃からずっと野山で遊んでいたので、今の子どもたちにも、雑草や虫にまみれて、日向の乾きや腐葉土のしっとりした匂いなど様々な現象を五感で経験してほしいんですよ。それは、急勾配や樹木の棘、毒を持つ虫など、自然のちょっとした危うさも含めて。町の公園のように安全だけど何もない、のっぺりした空間より、思いがけない出合いがある“自然”への小さな興奮を、自分のように経験してほしいんです。