B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール (おくむら いくる)静岡県出身。母が保育士、父が精神保健福祉士の仕事をしていたことから、子どもの頃より福祉の世界を身近に感じて育つ。大学卒業後は介護スタッフ・管理職・営業職・講師など様々な分野で経験を積んだのち、自らの理想とする介護サービスを提供するべく、2016年11月に(株)Life care villageを設立した。2017年8月からは、特定非営利法人Eネットワークの理事に就任。現在、同法人が運営するグループホームの運営にも携わっている。【ホームページ
 
 
 
居宅介護支援事業所の運営や訪問マッサージを提供する、株式会社Life care village(ライフケアヴィレッジ)。代表取締役の奥村生氏は“介護”と“医療”、自社と他社を隔てる垣根を乗り越え事業を展開することで、利用者とその家族を真の意味で支援できるサービスの提供を目指している。母の介護に奮闘する女優の杉田かおる氏が、自身の話を交えつつ、介護にまつわる話を聞いた。
 
 
 

自身も介護を経験し、福祉業界へ

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 杉田かおる(女優)
杉田 東京都小平市で、「居宅介護支援センター いぶき」と「訪問マッサージ リラ」を運営するLife care villageさん。ケアマネジャーさんがケアプランを作成する居宅介護支援事業所と、病気や障がいを抱える方のための訪問マッサージを同時に手がける会社は、珍しいですよね。
 
奥村 そうですね。小平市周辺では珍しいと思いますよ。
                
杉田 そもそもどういった経緯で、福祉の道に入られたのでしょうか?
 
奥村 私の母は保育士、父は精神保健福祉士の仕事をしていまして。子どもの頃から、父に連れられて精神疾患の患者さんたちのサークルへ遊びに行くことがあったんです。それに祖母が認知症になってからは、自宅で長い間介護をしていました。そうした経験もあって、大学卒業後はグループホーム・訪問介護・デイサービス・特別養護老人ホームでの介護職・管理職の経験と、ヘルパー2級養成講座の企画運営などを経て、2016年11月に幣社を設立しました。
 
杉田 それだけ公私共に介護をご経験されているのであれば、利用される方も安心できますね。実は私の母は肺の病で障がいと要介護の認定を受けていて、自宅で私が世話をしながら暮らしているんですよ。体が思うように動かないつらさと、精神的な苦しみの両方と闘っている母の姿を見る度に、自分まで悲しくなってしまいます。今は「最後までしっかり生を全うしよう」という意欲を母に、どうすれば持ってもらえるかが課題だと考えているんです。
 
奥村 私の祖母が認知症になってから10年以上自宅で介護したものの、最後は寝たきりになり、自力でトイレに行くこともできなくなりました。それで、これ以上は家族の力だけではどうにもできないと思い、特別養護老人ホームに入所してもらったんです。
 
杉田 自力でトイレに行けなくなってしまうと、家族だけで支えるのは厳しいですよね。実際私は、母の介護で過労のあまり倒れたことがありますから。それで2017年の10月からは、病院にリハビリに入ってもらうことにしたんです。病院の方にフォローしていただけそうですし、「そこまで背負い込むことはないんだ」とわかって、安心しました。だから同じように高齢者や障がい者の介護を続けるご家族は、いざとなったら奥村社長のようなプロにフォローしていただくのが良いと思います。