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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

社会に羽ばたくための 
滑走路になる事業所

 

社会人として必要なスキルを培う

 
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畑山 続いては、就労継続支援B型事業所「リトファーム南船場」について。就労継続支援A型事業所とは、何が違うのでしょうか?
 
鳩山 A型は雇用契約を結んで、利用者さんに賃金を支払います。いっぽうB型は雇用契約を結ばず、業務の結果に則した賃金を支給します。
 
畑山 雇用契約の有無は違うけど、仕事をして報酬をもらう点は同じなんですね。リトファームで、利用者さんはどんな業務に取り組むのですか?
 
鳩山 税理士事務所から発注を受けた記帳代行業務などのパソコン入力作業や、市議会等で録音された音源を文字に起こすテープ起こし作業など、リトハウスと同様に事務職への就職を見据えた業務を行います。パソコンスキル以外の業務としてポスティング作業も請け負っています。単純作業に見えますが実はそうではなく、配布可能場所のエリア地図を作成し、どこにいくつ配布できたかを「業務結果報告書」として提出しています。依頼主からは「どこにどれだけ配布して、どれだけの成果があるかわかるのでマーケティングにも役立つ」と好評です。
 
畑山 実社会で役立つスキルを着実に修得できるんですね。事務職の中にも様々な業務があると思います。利用者さんは自分がスキルを身につけたい業務に取り組めるのですか?
 
鳩山 もちろんです。得意分野を生かしてもらえる様々な業務を考えて準備し、実施していきます。また事業者には利用者さんへの「権利擁護」、「情報開示と説明責任」、「自己決定の尊重」という3つの掟を周知しています。意思決定なり自己決定がご本人で難しい際は、ご家族や関係者を交え、話し合って最善策を考えてもらっています。
 
畑山 利用者さん達に「日常七心」の習慣化を説かれているとか。「日常五訓」なら僕も知っていて、「はい」という素直な心、「おかげさまで」という謙虚な心、「すみません」という反省の心、「私がします」という奉仕の心、「ありがとう」という感謝の心の5つですよね。残りの2つの心について教えていただけますか?
 
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鳩山 よくご存じですね! 支援の中でなかなか内定をもらえないとか、なかなか職場に定着できない、といった問題があったとき、対応にかなり悩んだ際にふと思いついたのがプラス2つの心です。できてないことはできてないという、「偽らないという潔い心」と「恥を知る」という日本人の素晴らしい美徳の心です。そもそも「日常五訓」は悩み多き中間管理職の頃、居酒屋の湯呑を見て知り、「これやんか!」と膝を打った、思い入れのある訓示です。その他「黒田官兵衛の水五訓」や「伊達政宗の五常訓」などをかつて教わったことがありまして、それらを私自身の戒めにしています。
 
畑山 パソコン技能などの実務的な力に加えて、ビジネスパーソンとしての道徳心も培えるのですね。こちらのお世話になれば、社会人として必要な自立心も養えそうだと思いました。採用する企業にとっても魅力的な人材が生まれそうです。