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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

社会に羽ばたくための 
滑走路になる事業所

 

就職を念頭に実践的な作業を行う

 
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畑山 それではまず、リトハウス長堀橋さんが手がける就労移行支援事業について、ご説明いただけますか。
 
鳩山 就労移行支援事業所は、18~65歳未満の障害のある方の就職を支援する通所型の福祉サービスの一つです。身体、知的、精神の各障害の他、発達障害や難病の方も対象となり、手帳の有無に関わらず医師の診断や自治体の判断等、就職に困難が認められる方へのサービスなんですよ。就職後も長く働き続けられるよう定着支援も行っています。リトハウスでは今まで、ほぼ全ての方が自己負担ゼロでサービスを受けておられます。
 
畑山 自己負担ゼロとは、ありがたい制度ですね。現在は就労支援事業所が国内でも増加していると聞きます。
 
鳩山 ええ、大阪府の資料によりますと平成25年度169ヶ所だった就労移行支援事業所が平成27年度には226ヶ所と2年間で約34%増加しています。サービス内容や特色は事業所ごとに異なりますが、就職実績のない事業所が毎年度30%近くありますので、目的に合った事業所を選んでいただきたいですね。その中で弊社の運営する事業所は、一般的な事業所とは少し趣が異なるんですよ。
 
畑山 それは興味深いな。どのような特色があるのですか?
 
鳩山 一般的な事業所では、常にアットホームな雰囲気を大事にされます。もちろん我々も大切にしていますが、職場特有の緊張感も大切にしています。実際に企業で働くことを想定して、就職後に違和感なく働けるようにメリハリを意識した環境を提供しています。
 
畑山 ギャップを感じて心が折れてしまったら大変ですもんね。就職という目的を常に念頭に置いて、利用者さんにもそれを意識した活動をしてもらっていると。
 
鳩山 その通りです。リトハウスではデスクワークなどの事務職を実習し、それらのスキルを活かせる企業を就職先にすることを目的にしています。そのため、アットホームでありながらも、就職先に定着してもらえるよう、しっかりとした習慣を身に付けてもらうような支援をしております。
 
畑山 事務職となると、利用者さんが取り組む内容も、パソコン技能の習得などがメインになるわけですか?
 
鳩山 エクセルやワードといったオフィス系ソフトの資格取得やコミュニケーションの練習、そしてストレス耐性をつけるなど、実践的なスキルを身に付けてもらっていますね。もちろん、就職活動に必要な応募書類の作成、面接練習なども行いますよ。
 
畑山 普通の職業訓練と大差ないですね! 利用者さんも、「自分にもできるんだ」って、大きな希望を抱けるんじゃないですか。
 
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鳩山 ええ。たとえ何らかの障害を抱えていても一つひとつ問題を乗り越えて、社会で十分に活躍されている方がたくさんいます。必要なのは、本人の少しの勇気と周囲のちょっとした理解。その方が苦手なところを周囲でフォローすれば、私たちが思っている以上の能力を発揮されるのです。
 
畑山 反対に無理解だと、自分も相手も不幸になってしまうんですね。理解しようという心は、本当に大切だと思います。