東野　鈴木さんにうかがいたいことがあります。代走として試合に出たくても出られない日が続いたときの不安は、どのように解消してきたのでしょう。
 
鈴木　代走というのは、バッターが出塁してくれないと出番のない仕事ですからね。おっしゃる通り、2週間くらい試合に出られない日が続くと不安が募ってきます。そんなとき私は「あのとき、なぜ自分を使ってくれなかったんだ」などと、ネガティブなことは考えないようにしてきました。試合に出る、出ないに関係なく日々の練習を続け、出場の機会があればしっかりと結果を残せるよう準備する。もし後ろ向きの気持ちが芽生えたとしても、行動だけは前向きにするよう意識してきました。
 
国分　なるほど。この仕事もお客様がいつ事故に遭ったり、車が故障したりするかわかりません。しかし、ただ仕事の機会を待っているのではなく、機会があったときのためにしっかり準備をするよう心がけています。あとは、できるだけ営業に回って、お客様と会うようにしていれば不安も和らぎますね。
 
鈴木　不安を感じたときこそ体を動かすしかない。それは、野球もビジネスも同じなのかもしれませんね。今、お2人は毎日がとても充実していらっしゃるのではないでしょうか。
 
東野　はい。自分の頭で考えて動かなければ結果はゼロ。動きさえすれば何かが起きるということをあらためて実感しています。
 
国分　事故を起こしたり、事故に巻き込まれたりしたお客様にレンタカーをご提供する機会が多いんです。その場に行くとお客様は残念そうな顔をしています。そんなお客様を笑顔に変えるにはどうすればいいか、常に意識しながら仕事をする毎日はやりがいがありますね。
 
鈴木　今後もその姿勢を貫いて、一人でも多くのお客様に喜びを与えていただきたいです。
 
東野　ありがとうございます。今後はスタッフを増やすよりも、輸入車のレンタカー事業に興味を持つ企業と手を組んで、フランチャイズのような形でパートナーシップを広げていきたいですね。