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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

共存共栄の理念を胸に 
リサイクルに革命を

 

私たちが知らないリサイクルの影の部分

 
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麦谷代表の熱意のもと開発された押出機プラント
矢部 ボトルキャップの回収活動など、最近は多くの人がリサイクルに参加する時代になりました。
 
麦谷 それは素晴らしいのですが、物事には光と影があります。私は影の部分への理解も深まってほしいんです。例えばボトルキャップのリサイクルには、中国の環境汚染を引き起こす側面もあります。というのも、回収されたキャップは現地で洗浄されるため、水質汚染になる可能性があるんですよ。これはまだいいほうで、海外から中国に運ばれるリサイクル物資には使用済みオムツまで混じっていることもあります。
 
矢部 え、それはひどい。せめて洗ってから送ればいいじゃないですか。
 
麦谷 もちろん、そうしている企業もありますよ。でも、利益優先でそのまま輸出する企業があるのも事実です。もっとも、中国も最近、プラスチックの輸入禁止を発表しました。「輸出するなら原料に戻してからにしてくれ」ということでしょうね。
 
矢部 なるほど。それなら利益優先のリサイクル会社も、真摯に取り組むようになるわけですね。
 
麦谷 いえ、今度はベトナムやマレーシアなどの東南アジアに輸出するようになりました。それらの国々がまだ制限がないのをいいことに、同じやり方を繰り返しているんですよ。
ただ、急激に廃プラスチックの受け入れが増えた発展途上国も、今後輸出規制や禁止を出すでしょうから大きな課題はこれからです。
 
矢部 その場しのぎじゃないですか! 相手国での日本の評判も下がりそうで不安ですね。リサイクルにも日本の誇りを持ってほしいです。
 
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麦谷 おっしゃる通りで、ハイクオリティーの再生原料をつくり、それを中国や東南アジアへ輸出する流れにしないといけません。「さすがジャパンクオリティ!」と言われるようなリサイクルを、私は業界全体で目指すべきだと思うんです。昔は私も中国へ廃プラスチックを輸出する業者の1人でした。でも、だからと言って黙っていてはいけません。培ってきたリサイクルの技術やノウハウを惜しまずに伝え、他の人が「やらない」「やれない」「できない」と言ったことを率先して解決していく。そうすることで本当の意味でのリサイクル環境を実現したいと考えています。また、超低コストでの機械プラントを提案することで、新たなリサイクル改革を行いたい方と提携できる仕組みも考えているんです。
 
矢部 素晴らしい理念だと思います。麦谷代表が目指すのは、競争ではなく共栄なんですね。
 
麦谷 誰かにとっては石ころでも、誰かにとっては宝石かもしれません。大切なものは人それぞれだから、敵味方なんてないんですよ。それに、MSCは1から10までの工程を全て自社で行うことができます。リサイクル業界において、これは他社にはない強みですので、業界を牽引していければと思っているんです。
 
矢部 リサイクル業界の方がおっしゃると、より深い意味を感じるなぁ。ぜひ麦谷代表にリサイクル業界を改革していただきたいですね。
 
 
 
 

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