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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

社会貢献を目指して
全国の海洋測量支援を

 

東北大震災で感じた「復興」への使命感

 
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川上 直接私たちの生活に関わっているわけではありませんが、社会においては欠かせない仕事になりますよね。東日本大震災の復興支援にも大きく関わっていたとお聞きしました。
 
坂本 東日本大震災の場合、瓦礫が海に流されてしまっていました。その中で支援船が安全に港に入れるかどうか水深を測ったり、港湾の中の安全状況を確かめたりという作業をしていました。私はもともと阪神大震災で調査・測量した経験を持っていましたから、東北に支社を立ち上げるという話を聞いたときに真っ先に手を挙げたんです。
 
川上 私も震災が起きた年に仕事で青森の八戸のほうに行きました。本当に悲惨な状況でしたよね。現場でお仕事をするとなると、ご苦労も多かったのではないでしょうか?
 
坂本 そうですね。暑い時期には瓦礫等から発せられる異臭により過酷な作業となることも多々ありました。また復旧作業が始まった当初は、現場までの道路事情が悪く、復興渋滞による移動時間のロスや、がけ崩れによる日常的な回り道での移動、主要道路以外の箇所の長期にわたる補修遅延などで苦労の連続でしたね。
 
川上 どのようにして、そういった苦労を乗り越えられたのでしょう。
 
坂本 とにかく忙しい5年半でしたが、全社一丸となって「復興に協力したい」という強い思いを持っていたからこそ、乗り切れたのだと思います。また、個人的には妻が陰で支えてくれていたことも大きかったですね。当時共に頑張ってくれた社員、そして妻には感謝してもしきれないです。
 
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川上 社会貢献ができるということが、仕事のやりがいにもつながっているのでしょうね。
 
坂本 ええ、最初は「海が好き」という好奇心からこの業界に入った私も、復興に携わっていることに対する“使命感”を意識するようになりました。きっと社員も同じ思いで仕事に取り組んできてくれていると思います。
 
川上 お話を聞いていると、社員一丸となって、業務に取り組んでいらっしゃる姿勢が伝わってきますよ。他にも御社ならではの強みというのは何かありますか?