プロフィール 兵庫県出身。20歳から物流業界に入る。企画営業の他、物流センター立ち上げの際には、人材採用を担当。それを機に、人材業界の道に。その後は多くの経営者から刺激を受け、2017年3月に人材紹介事業とコンサルタント事業を手がけるLINK(株)を設立した。【ホームページ】
今年2017年3月、大阪府大阪市に誕生した人材紹介サービスのLINK(リンク)株式会社。代表取締役の牧野忠高氏は、物流会社で人材採用を経験したことから、人材業界で起業。現在は、多くの求職者と企業の双方をサポートしている。中でも特筆すべきは、牧野社長自ら紹介先企業で働き、業務内容や社風を把握、人材と企業のベストマッチングをしているということ。その行動の裏には、「人が好き」という熱い思いがあった。
物流会社で人事採用を経験し人材業界へ

インタビュアー 西岡利晃(元ボクシング世界王者)
牧野 私は兵庫県の生まれで、20歳の頃から大阪の物流会社でアルバイトを始め、そのまま正社員になり、企画営業を担当していました。物流倉庫の立ち上げ時にはスタッフの採用も行い、いろいろな立場の人の声を聞くうちに、自分には人材紹介の仕事が向いているのではないか、と感じるようになったんです。
西岡 適性への気付きがあったわけですね。独立願望は以前からお持ちだったのですか?
牧野 いえ、はじめはありませんでした。でも、もともと人が好きなのと、仕事柄、不動産や広告代理店など様々な企業の経営者と出会う機会が多くて。経営者の皆さんを見ていると、とてもアグレッシブで、接しているうちにいつしか「自分もこうなりたい」という思いが湧き上がるようになったんです。
西岡 数多くの経営者との出会いが刺激になったんですね。実際に起業してみて、いかがですか?
牧野 とても楽しいですよ。寝る暇がなくても苦になりません。
西岡 ただ独立すると、頑張れば頑張るほど成果は上がるけど、何か問題が起きたら全て自分に跳ね返ってきますよね。そういう意味で、プレッシャーはありませんか。
牧野 責任を負うことも1つのやりがいですし、ストレスは感じません。今はとにかく時間が足りなくて、今日が何曜日なのかも考えないとわからなくなるくらいです。
西岡 そこまで仕事に没頭できるのなら、忙しくてもある種幸せですね。
牧野 はい。実際、顔色が良くなって、若く見られるようになりました(笑)。ボクサーの方って、スパーリングで殴られるとたとえ痛くても、戦いの高揚感でむしろ気持ちが滾りますよね。それと同じ状態が続いているような感じです(笑)。
西岡 良いですね(笑)。充実感が伝わってきます。