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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 宮城県出身。学業修了後は学生のサッカーの指導を行い、日本で人工芝のグラウンドがまだ一般的ではなかった頃から、その可能性を見抜く。人工芝の施工事業に取り組み、2000年7月、(株)AS Japanを設立。高品質の人工芝の設置事業のほか、スタンドやベンチの建設など、スタジアム全体の構築も手がける。Jリーグ加盟チームとの連携で、プレー環境改善の草の根活動にも取り組んでいる。【ホームページ
 
 
 
スポーツにおけるスター選手も、少年の頃は空き地や公園で遊ぶこともあっただろう。しかし今、球技禁止の立て札を公園で見かけることは珍しくなく、外で遊ぶ子どもたちの姿も減っている。その現象を危惧しているのが、人工芝を扱う株式会社AS Japan(エーエス ジャパン)の小谷豊代表取締役だ。「子どもたちが気軽に運動を楽しめる場所を奪うことは、未来のスター選手の損失にもつながる」。そう断言する小谷社長の情熱に迫った。
 
 
 

原石を磨くことのできない日本スポーツ界の現状

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 僕は欧州クラブの日本スクールのディレクターを務めている中で、最近の子どもたちの運動能力の低下が気になっています。公園など、外で遊べる環境の減少が原因とにらんでいるんですよ。
 
小谷 私も、子どもたちが気兼ねなく遊ぶことのできる場所が、どんどん減ってきてしまっていると感じています。最近は「危険だから」と球技を禁止する公園が増えましたよね。
 
城 ボール蹴りやキャッチボールすら禁止の公園ばかりでは、できる運動も限られます。サッカーに限らず地域の人々が自由に使えるグラウンドがもっとたくさんあればいいなと思っているんですよ。小谷社長はどうお考えですか?
 
小谷 おっしゃる通りだと思いますね。公園で球技が禁止されていると、例えばサッカーをしたい子どもは、スクールやユースに所属するしかなくなるんです。でも、月謝や用具代はなかなか馬鹿にできませんよね。
 
 家庭によっては通えない子も出てきますよね。
 
小谷 ダイヤの原石も磨かかないと、ただの石。昨今よく耳にする子どもの運動能力低下は、環境の影響が大きいのではないでしょうか。家庭の事情によって満足にスポーツを楽しめない子どもがいる。個人的に、「スポーツ格差」と呼んでいる現象を改善することが、私がこの事業を始めた動機でもあるのです。
 
 家庭の経済事情によって生まれる学歴差を教育格差と言いますよね。同じ現象がスポーツの世界でも起きているということか・・・。