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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 兵庫県出身。高校卒業後、明石市公設地方卸売市場に就職。3年の下積みの後、市場でも最古参となる吉市水産(有)に入社した。2016年2月に、代表取締役に就任。市場の伝統を守りつつ、明石の海産物を全国に普及させるため、ホームページ開設やインターネット販売など、新たな取り組みも積極的に行った。全国的には珍しい「灰干し」製法を用いた干物セットは、贈答品としても高い人気を誇っている。【ホームページ
 
 
 
明石海峡の潮にもまれて育つ鯛やタコは、身が引き締まって歯ごたえも抜群。みやびな味として全国的に知られてきた。そのおいしさを、可能な限りそのまま食卓へ届けようとする取り組みが、永年の歴史を持つ老舗水産仲卸店、吉市水産有限会社で行われている。先導しているのは、代表取締役の竹野望氏。「明石の海産物、それを扱う明石市公設地方卸売市場は、世界に誇れる」と話す竹野社長に、その魅力を存分に語ってもらった。
 
 
 

五つ星ひょうご認定の鯛の灰干し

 
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インタビュアー 西岡利晃(元ボクシング世界王者)
西岡 兵庫県にある明石市公設地方卸売市場の水産卸売専門店、吉市水産さん。古い歴史をお持ちだそうですね。
 
竹野 昭和初期にはすでに、明石浜で代々続く老舗店でした。なので現在のお客様も昔から馴染みの方が多いんですよ。昨年2016年2月に私が代表に就任した際、「30代と若く、しかも先代と血縁関係がない自分が、吉市の看板を受け継げるのか」と悩んだときも、多くのお客様に背を押していただきました。
 
西岡 代表に就任して約1年半。どんなことに取り組みましたか?
 
竹野 「明石ブランド」の知名度アップ活動です。明石はタコや鯛が名産として知られているものの、公設市場の存在を知らない方も大勢います。1人でも多くの方に「明石ブランド」を認知してもらえるように、八蔵水産との屋号で、インターネット販売も始めました。目玉商品はこちらの干物セット「明石鯛の灰干し 匠」です。地域性と創意工夫が評価された品だけに与えられる「五つ星ひょうご」にも選定された、自慢の一品です。
 
西岡 なんと鯛が4尾も! これだけ贅沢だと贈り物にも最適だな。しかし、「灰干し」は初めて聞く製法ですね。
 
竹野 魚の脂を残しつつ臭みや水っぽさを取り除く「灰干し」は明石では盛んな製法なんですよ。ではまず、明石の海産物がおいしい理由から説明しましょうか!