B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

投函チラシから看板まで 
広告業で地域に貢献

 
 
glay-s1top.jpg
三浦 でも、実際に投函作業をする際、スタッフは単独行動をするわけでしょう? つきっきりでサポートできないがゆえの難しさはありませんか?
 
内川 確かに、例えばこの業界ではスタッフがチラシを不正遺棄することが問題になっています。それについて言うのであれば、私は「捨てるくらいなら持って帰ってきてくれ」とお願いしています。「持って帰ってきても責めたりしないから、無理して1人で抱え込むな」とね。相手と同じ目線に立ってそのように話すことで、創業以来、不正遺棄はないに等しいレベルを維持できています。
 
三浦 それは素晴らしいなぁ。スタッフを常に受け止める姿勢でいれば、不正などはせずに相談に来てくれる。そういう環境が社内につくられているんですね。
 
 

自信と過信は紙一重

 
三浦 スタッフへの細かい気遣いは、どういう意識から生まれるんでしょうか。
 
内川 まずは経験、そして経営者としての理念、最後は謙虚さ。この3つですね。それぞれご説明すると、経験は、私自身アルバイトからスタートしたので、ポスティング業務の楽しいところ、辛いところを隅々まで知っていると自負しています。だからこそ、スタッフの気持ちもわかる。それらの経験をもとにした研修マニュアルも作成して、業務に役立ててもらっています。
 
三浦 そうか。自分が経験した嫌なことをスタッフには味わってほしくないと思えば、気遣いができますからね。マニュアルもそのためにあるわけだ。では、経営者としての理念についても教えてください。
 
内川 私が思う経営者の使命は、スタッフが「この人に喜んでもらいたい」と思える人がいる職場環境をつくることです。同期や先輩、後輩、もちろん私でも構いません(笑)。ですから私の場合は、スタッフに喜んでもらうことを一番に考えて行動するようにしています。
 
glay-s1top.jpg
三浦 つまり、信頼関係がある職場環境をつくるということですね。お互いに信頼があれば、「相手を裏切りたくない」という思いが芽生えて、想像以上の力を発揮できるものです。スタッフの方々も、内川社長を裏切りたくないと思って業務に励んでいるんじゃないかな。では、最後の謙虚さについてはどうでしょう。
 
内川 経営者だからといって横柄な態度を取らず、誰に対しても謙虚さを忘れずに接することです。正直なところ、若い頃は驕り高ぶっていた時期もありました。でも、そんなときは何事もうまくいったためしがないんです。反対に自分を省みることを習慣づけていると、物事はどんどん好転していくんですよ。
 
三浦 国見高校時代にお世話になった監督、小嶺忠敏さんがよく「自信と過信は紙一重」とおっしゃっていました。僕が高校3年生のとき、チームは全国優勝したんです。地元に凱旋して、少しオフを満喫して、みんな、意気揚々と集まった最初の練習のときでした。小嶺監督が「お前たちの、その顔はなんだ。勝って兜の緒を締めろ。すぐにグラウンドを10周走ってこい」っておっしゃったんです(笑)。そのときは「優勝したのに」と思いましたけど、あのお叱りがなければ、自信は過信になっていたと思います。
 
内川 自信と過信は紙一重ですか。本当にその通りですよね。今のお話を聞いて思ったのが、一流の選手を育成する方自身も、また一流だということです。私もスタッフのために、まだまだ研鑽を積んでいかなければと思いました。
 
 
 
 

アーカイブ一覧

分野で選ぶ

バックナンバー

最新記事

話題の記事