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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 京都府京都市で住宅の建築やリフォームを手がける栢下(かやした)工務店を経営されている栢下代表。今のお仕事は始めてどれぐらいになるんでしょう?

栢下 今年2017年で、もう25年になります。工務店の仕事についたのは遅くて、27歳のときでした。もともとは、去年亡くなった父が、私が10歳ぐらいの頃に始めた工務店でして。父がある会社の住宅部門に勤めた後、その経験を生かそうと独立したようですね。

畑山 では、栢下代表は27歳まで別の仕事をなさっていたんですね。
 
栢下 はい。大学を出てから印刷会社で働いていました。 
 
畑山 そういえば、栢下代表は中高、大学とずっと立命館で学ばれたとうかがっています。当時は、お父様の後継として工務店の仕事をする意識はなかったのでしょうか。 
 
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栢下 そうですね。1度、父に聞いたことがあるんですよ。「一緒にやったほうがええか」と。そのときは「せっかく大学まで行ったんだから、お前の好きなことをしなさい」という返事でした。でも、印刷会社に入って3年ほど経ったある日、父が「ぼちぼちどうや?」と言い出したんですよ(笑)。驚きましたが、その言葉は重く響きましたね。ただ、印刷会社の仕事にも真剣でしたから、1年迷い、結局、親の商売を継ぐ覚悟をしました。そして、印刷会社から後輩を育てる意味で、「あと1年いてほしい」と言われたこともあり、27歳になって全く新しい道に進んだわけです。 
 
畑山 そんな始まりから四半世紀の年月が過ぎて、お父様に代わって経営者になった今、栢下代表が先代から受け継いだ最大のものって、何だと思いますか? 
 
栢下 やはり、いつもお客様の目線に立って、いい提案をすることでしょうか。新築もリフォームも、工事にはそれなりの費用がかかります。でも、父は儲けを大きくしようと高く売りつけるような真似はしませんでしたね。長くお使いいただけるものを、価格を抑えられる部分はきちんと抑えてご提供する──こうした基本は、父の仕事を見て自然に身に付いたように思います。