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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 兵庫県出身。土木建築会社を営む家に生まれる。学生時代は大阪芸術大学でランドスケープデザインを学ぶも、卒業のタイミングで母が病に倒れたのを機に、介護を行いながらできる仕事を複数経験。その後、設計事務所に入ったことで建築業界へ。11年で約1400件もの設計を行い、腕を磨いた。以降は不動産会社にて売買や仲介のノウハウも会得。次の転職先である不動産会社では、海外での事業拡大のため日本で仲介部門をスタッフに譲る話しがあり、事業を引き継ぐ形で2016年11月に(株)レーヴを立ち上げた。【ホームページ
 
 
 
京都南部を拠点にする株式会社レーヴは、新築なら土地探しから家の建築、賃貸なら仲介から管理などまで、一貫して対応してくれる不動産会社だ。代表取締役の山本勝行氏は設計士としても豊富な実績を持つ、いわば家づくりのプロ中のプロ。可能な限りどんな提案でも、しっかりと形にしてくれる。顧客の“夢”の実現はもちろん、社員の幸せも考えた取り組みをする山本社長に、その思いを語ってもらった。
 
 
 

店員から設計士まで、様々な経験を経て起業

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 京都南部で不動産の売買や仲介、賃貸借などを行うレーヴさん。山本社長はこれまでどういう道を歩んでこられたのでしょうか。
 
山本 父は土木建築の会社を営んでいて、私自身は大学で庭や公園など公共空間をデザインする、ランドスケープデザインを学んでいました。ですが4年生の時に母が倒れてしまったので、介護をしながら働けるようにと、卒業後はコンビニの店長や呉服店の販売員、バーの店員などをしまして。そこから建築・不動産業界に入るきっかけとなったのは、設計事務所へ転職したことです。そこでは約11年間勤務し、約1400件の設計を行いました。
 
畑山 1400件! すごいなぁ。年間だと100件以上ですよね。かなり苦労されたのではないですか?
 
山本 毎日朝3時まで働いていました(笑)。その苦労が今の自分の血肉になっていると感じますね。
 
畑山 今の経験が将来どう役に立つかわからないところが、人生のおもしろいところですよね。その後はどうされたのですか?
 
山本 その設計事務所では景気低迷による事業縮小があったので、不動産会社に転職しました。そこで5年ほど勤務した後、今度は設計の経験をしっかり活かそうと、2014年頃にレーヴの母体企業である会社に就職したんです。
 
畑山 多くの実績をお持ちなんだから、ノウハウはぜひ活かすべきですよね。そういえば、コンビニから現在のお仕事まで全て、対人のサービス業ですね。
 
山本 本当だ(笑)。人と話すことが好きなので、自然とこうなったんだと思います。