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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高速バス運行の合理化で 
観光バスの価値を高みへ

 

利用客とバス会社を適切な関係性にしたい

 
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 浮舟社長が運営する「バスくる」は、バス会社や旅行会社向けであるいっぽう、私たち一般の利用者向けとしてもつくられています。どのようなお考えのもと、一般向けにも展開されたのでしょう。
 
浮舟 実は、立ち上げたきっかけも、一般のお客様への思いがあったからなんですよ。2012年に関越自動車道で起こった居眠り運転による不幸な高速バス事故をご存じでしょうか。その事故を契機に、運転手の健康管理が強化され、貸切バスの料金規定が厳格化し、運賃が引き上げられました。しかし、そういった事情を知らないまま、値上げを受け入れているお客様が多かったのです。
 
 つまり言い値でバスを予約するわけか。考えてみれば、僕もバスの適正価格を知らないなぁ。
 
浮舟 適正価格があやふやだと、「なぜ高いのか」と考えることがなくなります。考えることがないから、目についたバス会社をなんとなく利用する。この構図は、業界にとっても良くないと私は考えるのです。例えば、「このバスはコンセント付きだから乗る」「このバスは音が静かだから乗る」というように、お客様が明確な意図にもとづいてバス、バス会社を選ぶようになると、業界も技術やサービスを今よりもっと競い合い、また新たな価値が生まれると思うんです。
 
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 路線バスの延長だった時代、浮舟社長たちが新境地を開拓したみたいに、ですね。利用客が選ぶ基準と聞いてふと思ったのですが、ドライバーさんも評価の基準になりますよね。タクシーではわざわざ指名するお客さんもいるそうですし。
 
浮舟 さすが城さん、嗅覚が鋭い(笑)。実は先述のシステムとは別に手がけたいと考えているバスの口コミサイトがあり、そちらでドライバーさんへの評価を可視化できないかと考えているんです。
 
 バスのドライバーさんは乗客の生の声を聞ける機会って少ないだろうから、いいアイデアですよ。そこから指名されると、モチベーションも上がると思います。僕の中で、バスのドライバーさんって高齢化が進んでいる印象があるんです。その口コミサイトによって傍目にもやりがいがわかると、バスドライバーを目指す若者も増えるんじゃないかな。
 
浮舟 悲しいことに、危険といったイメージばかりが先行している現状の改善も含めて、やる気と楽しさに満ちた業界にしていきたいですね。
 
 
 
 

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