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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

50年の伝統を継承する 
心安らぐ銀座の老舗バー

 
 
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原田 こうした形式のバーだと1人でお越しになるお客様が多いのでしょうね。
 
石澤 1~2名様でのご来店が多いですね。ただ、グループでもお見えになられますよ。何十年も通ってくださっている常連様もいらっしゃいます。その方々とは、一緒に時代を生きてきた感がありますね。年齢層は40~50代の方が主です。銀座にはたくさんのバーがあり、父のお弟子さんも多くいらっしゃいます。各店それぞれに個性があり、お客様は「バーテンダーの人柄」を慕ってお越しになる。ですから、父には父のお客様が、そして私には私のお客様がいらっしゃるのです。
 
原田 そうか。お店だけでなく、バーテンさんにお客がつくわけだ。石澤社長が接客に関して心がけていらっしゃることはありますか。
 
石澤 聞かずとも察することですね。この店にいらっしゃる前に、どのような料理を召し上がってこられて、どのようなお飲み物を欲しておられるのか。今日、どのような出来事があって、どのような心境なのか。そうしたことを事前に察して、接するようにしています。「元気づけてもらいたい」と考えておられるお客様と接するときにはエネルギー全開で接しますし、「静かに飲みたい」と考えておられる方には話しかけず、お客様からの要望だけにスマートに応える。そのような状態でも、グラスには絶えず目を注いでいます。
 
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原田 聞かずとも察してくれるなんて、まさにプロの接客業ですね! お客さんにとって、居心地のいい場所になるわけだ。50周年という節目を迎えて、何かお考えになっていることはありますか。
 
石澤 これまでのダルトンを、これからも“ダルトン”として守り続けていくこと。それが最たる抱負です。そうやって父から受け継いだものを大切に守り続けたうえで、私ならではの“ダルトン”にもしていきたい。並行して、父や私の思いを引き継いでくれる後進の育成にも力を注いでいきたいですね。
 
原田 これからも、たくさんのお客さんの思いを受け止める素敵なバーでいてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事を好きになること。仕事の中で“好き”を見つけることです。それが仕事をするうえでの最高の原動力になりますからね。
(石澤力也)
 

:: 企業情報 ::

株式会社銀座ダルトン

〒104-0061 東京都中央区銀座6-5-14 能楽堂ビル別館4F

ホームページ
http://www.ginza-bar-doulton.com