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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

幼児教室・小中高学習塾 
考える力を養う一貫教育

 

幼児には、遊びを通じた知能教育を

 
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水野 正方形が描かれた紙に、三角帽子のような形のカラフルなコマが並んでいますね。
 
市川 「コピット」と言います。赤や青、黄、緑色などのコピットがあり、紙に描かれた正方形の枠の中に置いていく遊びです。水野さん、3色のコピットを使い、正面から見たときに黄色のコピット以外は隠れるように置いてください。
 
水野 こう、こう、こう、かな?
 
市川 正解! 短時間でできましたね。ではもう少し難しい問題をもう1つ。コピットを3つ使い、正面から見たら3色、側面から見たら2色になるようにしてください。
 
水野 うーん・・・できた! これは楽しいですね! 勉強をしている、という感じじゃないです。子どもたちにも人気があるでしょう。
 
市川 はい。この遊びは「知能因子論」という理論にもとづいていて、女の子より男の子のほうが得意なケースが多いんです。
 
水野 へぇ、不思議ですね。どうしてですか?
 
市川 一般に男の子は積み木やブロックで遊ぶ中で自然と空間を認識していきます。対して女の子は、人形やおままごと、お母さんの読み聞かせなどが遊びの中心になるからです。逆に、女の子は複数のイラストを並べてストーリーをつくるような、概念の理解が得意なんですよ。
 
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水野 私は学生時代、バスケットボールで「ポイントガード」というポジションを任されていたんです。ポイントガードは、状況に応じて必要な時にアシストしたり、シュートを決めたりすることが要求されるポジション。なので、常に味方と敵の動きを把握しながら、コートを俯瞰する、“バードアイ”を意識している必要がありました。コピットを上から見るようなものですね。でも、実際に目に映る選手の動きは、コピットを横から見ているのと同じ状態なんです。だから私、この図形の遊びが得意なのかもしれません(笑)。
 
市川 まさに、遊びを通じて知能を伸ばすのが知育です。ここで大切なのは、「できた、できない」といった結果ではなく、プロセス。カリキュラムの中には、「今回はここまで終わらせること、これをできるようになること」といった課題はありません。理解していく、その過程こそが、子どものやる気につながるんです。保護者の方は、つい他のお子さんと自分のお子さんを比べてしまいがちですが、それぞれの良いところを伸ばしてあげれば、苦手なところもおのずと伸びてくると、私は思っています。