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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 武蔵野美術大学短期大学商業デザイン科を卒業後、雑誌の制作に携わり、雑誌デザインのおもしろさを知る。その後も有名情報誌のデザインの経験を積み、2006年に(株)呉事務所を立ち上げた。雑誌や書籍、カタログや企業パンフレット、CD、DVDのデザイン全般を手がけ、業界でも厚い信頼を寄せられている。さらに2014年より、テキスタイル・デザインの仕事に突進中。【ホームページ
 
 
 
表紙が目に入った瞬間、その本に思わず手が伸びた──そんな経験はないだろうか? あるとすれば、それはまさしく「本に呼びかけられた」のに違いない。株式会社呉事務所が手がけるのは、雑誌や書籍、CD、テキスタイルのデザインだ。そのいずれにも共通するのは、呉幸子代表取締役の持ち味である、“ダイナミックさ”。たとえ静謐な雰囲気のデザインでも、どこか迫力を醸し出す、“呉流”デザインの魅力に迫った。
 
 
 

魅了された雑誌デザインの世界

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 呉事務所さんでは雑誌や書籍、カタログにパンフレット、CD、DVDなどのデザインを手がけておられるそうですね。呉社長のデザイン業界歴は長いのですか?
 
呉 美術短大卒業後、人の紹介で某雑誌のデザインに関わり始め、雑誌づくりのおもしろさに目覚めてから、この道一筋です。ある情報誌の会社では、遊んでいるのか仕事をしているのかわからぬような、ダイナミックな大人の編集者に囲まれ、20年ほどレイアウトをさせていただきました。
 
名高 呉社長にとって、雑誌のデザインは天職なのですね。ずばり、このお仕事の魅力とは?
 
呉 各分野のエキスパートが1つのものをつくりあげるところですね。芸術作品とは違い、商品である雑誌は1人ではつくれません。敏腕編集長のもと、編集者、ライター、カメラマン、スタイリスト、イラストレーター、デザイナーなど多様なスタッフが同じ方向を目指し、「今はこれがおもしろい!」と、熱い議論を重ねながらクオリティーの高い雑誌を生み出すことが醍醐味です。
 
名高 なるほど。各分野のプロフェッショナルが結集してチームワークを発揮することが、このお仕事の楽しさでもあると。
 
 それから、様々なジャンルに親しめることも楽しいですね。例えば釣り雑誌の仕事なら、未経験だった釣りを始める。ファッション誌なら、街を歩く若い人の観察も楽しい。アウトドアの本では、カヤックを始めてみる。遊びながら興味深く、専門知識を身につけられるんですよ。日々好奇心が刺激され、身も心も視野も広がっているなと感じます(笑)。