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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール (いしづか ひでまさ)東京都出身。日本大学で工業化学科を専攻し、卒業後は各種コーティング剤、接着剤、化学工業薬品を開発・製造・販売する(株)三羽研究所に入社。創業者の三羽忠広理学博士の研究室員であった技術者たちの下で勤務する。取締役事業部長職在籍時に社長就任を要請され、2015年11月に同社3代目社長に就任。ものづくりの“筋を通す”技術探求型経営を先導している。【ホームページ
 
 
 
転写箔の構成塗料、導電性塗料、カラーインクジェット記録媒体用塗料、易接着コーティング剤、帯電防止剤など、製品の付加価値を高めることにも役立つ技術の開発には、研究者たちの飽くなき探究心が必要とされる。合成樹脂化学の権威・三羽忠広理学博士が研究室の学生とともに創立した株式会社三羽研究所。3代目代表取締役社長に就任した石塚英聖氏に、ものづくりへのこだわりを語ってもらった。
 
 
 

顧客の製品を輝かすための料理人

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 三羽研究所さんは、塗料や接着剤、各種コーティング剤などの開発・製造・販売をされているそうですね。
 
石塚 はい。製造しているものをいくつか紹介しますと、例えば家庭用のカラーインクジェットプリンタを用いて銀塩写真のような画像を印刷することができるコーティング剤、あとは冬に発生しやすい静電気を抑える薬剤がありますね。他にもラベルに使用する接着剤の開発、名刺や家電製品のロゴ印刷などの特殊処理に必要なコーティング剤など、主にシート基材やフィルム基材に塗る商品を手がけています。
 
 僕らの身の回りにあるものでも、御社の技術が活躍しているわけですね。
 
石塚 そうですね。弊社はお客様の様々な依頼にカスタムメイドで対応しております。例えば接着剤の場合、化学会社から液体や固体の原料を仕入れて、必要な素材と添加剤を調合してつくる。言うなれば、料理人がお客様専用のソースをつくるようなイメージでしょうか。
 
城 ソースというと、つまり御社の取引先に納品されるものは液体ということですか?
 
石塚 ええ。弊社の製品は皆様が普段使いされている多くの商材の中にご起用いただいているのは確かです。しかし、弊社から市場にご提供するのは“液体”でして。そうした弊社の製品は取引先である二次加工会社様に渡り、フィルムやシートなど基材に塗布されてさらに次の加工業者様の手に渡る。それが最終的に先ほど申し上げたような製品、つまり皆様が手にされる“形あるもの”になるのです。