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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 長崎県出身。中学卒業後から働き始め、様々な業界で経験を積む。19歳のときにホテル業界に入り、順調にキャリアを積みながら経営やマネジメントを学んでいった。最終的にホテルの経営者になり、持ち前のチャレンジ精神で独立。漢江グループとLDH支援センターを設立した。便利事業を手がけながら就労支援事業も展開し、障がい者に安定した職場を提供できるように奮闘している。【ホームページ
 
 
 
便利事業を通じて、人とのつながりを大切にしていきたい――安定したホテル経営を辞めてまで独立した大村圭太代表取締役社長の言葉である。16歳のときから社会人として多くの経験を積んできた大村社長は、経営やマネジメントだけでなく、現場での作業も手際良くこなす。不用品回収、家の清掃、遺品整理。さらに、身体的ハンデを抱えた人への就労支援事業も展開している。それらの仕事にかける熱い思いを語ってもらった。
 
 
 

中卒で働き始めたからこそ、今の自分がある

 
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インタビュアー 原田龍二(俳優)
原田 便利事業やリサイクル事業・福祉事業を手がけている漢江(ハンガン)グループの大村社長。はじめに、生い立ちから教えていただけますか?
 
大村 出身は母の故郷である、長崎県の五島列島です。母子家庭で育ち、小学校に入学するとき、母の仕事の関係で関西に移り住みました。仕事を始めたのは中学卒業後です。母は忙しく働いていましたし、弟と妹がまだ幼かったので、少しでも家計の助けになりたいと思ったんですよ。
 
原田 10代半ばにして、家族に尽くしたかったと。その年齢なら、「高校に行ってみたい」という気持ちも芽生えてくると思うんです。後悔はされませんでしたか?
 
大村 いえ、全く。むしろ、進学していたら今の自分はないと思っています。私はスティーブ・ジョブズが好きで、彼がスタンフォード大学の卒業式に招待された際に学生に伝えた、「Stay hungry, stay foolish」を座右の銘にしています。「現状に満足するな。知ったかぶりをせず、常に自分を変化させる貪欲さを持ちなさい」という意味だと捉えていまして。彼のスピーチを聞いた当時の私も変化を望み、2012年に独立したんですよ。