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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

奈良の田んぼの中で選ぶ
米国製タクティカルギア

 

未来は常に明るくて、青空が広がっている

 
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櫻田 そうですね。そもそも私は、東京生まれなので奈良とは縁もゆかりもないんですよ。ただ、奈良は日本で一番古い都です。昔の常識の多くは否定されるようになり、新しい時代に変わっていくのを感じますが、古いものを否定するのではなく、柔軟に受け入れて次につながる形をつくるべきだ。そのような考えで奈良に店を出すことにしました。当然、世の中のあらゆるものにはリスクが存在します。でも、私はリスクを怖がるより自分の“思い”を優先したい。リスクなんて、自分の力で一生懸命に努力して解決するしかないんですよ。それが「人事を尽くして天命を待つ」ということでしょう?
 
畑山 そのためには先頭に立つ者が、自ら力の限りを尽くす必要がありますね。
 
櫻田 ええ。だから私は寝ないで仕事をすることもありますし、一番きつい仕事はスタッフに任せず自分でやります。常に自分が前線に立ち、ぶっ倒れるほどの努力をしないと「天命を待つ」ことすらできないんですよ。
 
畑山 そんな櫻田社長が考える、経営者にとって一番大切なことはなんでしょうか。
 
櫻田 未来は常に明るくて、青空が広がっていることを、周囲の人たちに伝える存在が経営者ではないでしょうか。未来について明るく語ることができないと、スタッフもついてこなくなります。
 
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畑山 櫻田社長は、人が希望を持つことを大切にしていらっしゃるんですね。
 
櫻田 そうかもしれませんね。現代は様々な仕事が機械化されています。合理的にこなすだけの仕事は機械がやればいいと思うんです。ただ、機械はデータを打ち込む人間がいなければ何も生み出さないし、どれだけ頑張っても過去の集積から答えを出すことしかできません。逆に人間にしかできないのは、相手の心を察すること。そして未来をつくることです。
 
畑山 それが、誰も予想しなかったアイデアを生み出す元になるのでしょうね。
 
櫻田 だからたいした理由がなくても、「畑の中に店を出そう」という思いさえあればいいんですよ(笑)。機械は単純な仕事をやればいいし、人間はわくわく楽しめる仕事をすればいい。「仕事とは、社会という舞台で遊ぶこと」と捉える感覚が大切ではないでしょうか。