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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

完全自社の消防用設備で
安全と満足を実現させる

 

法改正の先を読みクライアントにアナウンス

 
 消防法をはじめとした関連法規は、内容が変わることもあるでしょう? 消防用設備を施工や管理する会社としては、法律に関する情報を詳細に知っておかなければなりませんね。
 
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松田 おっしゃる通りです。確実に把握するだけでなく、事前に法律や規制が変わる徴候をつかみ準備をして、該当するお客様には「いつまでに、このような消防用設備が必要になります」などと根拠を含めアナウンスしなければなりません。実はこの業界は、そういう事前対応ができるかどうかも、とても重要なポイントなんですよ。
 
 常に先を読まなければいけないわけだ。他社でも同様に、そういったサービスは行っているのでしょうか?
 
松田 いえ、お恥ずかしい話ですが旧態依然とした業界で、そこまで対応している業者は少ないのが現状です。実は当社も、昔はそうでした。しかし、父が会長・理事を務める埼玉県消防設備協会様や埼玉県消防設備共同組合様からの事前情報や、消防用設備をつくる大手メーカーさんとお付き合いを続けるうちに、最新の知識や技術を得る姿勢が自然と身についてきたんです。ですから今は、そこが当社の強みの1つになっています。
 
 常に先の情報を読み、スピード感を持って勉強し、その成果を現場に反映させる努力を怠らない。それが、マツダ商事さんとMATSUDAさんの素晴らしいところですね! 他に、御社に工事をお願いすることのメリットがあれば、ぜひ教えてください。
 
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松田 コストの問題が挙げられるでしょうね。消防用設備というのは、例えばスプリンクラーを付けたからといって、店舗の集客力がアップするわけではありません。そうなるとクライアント様としては当然、消防用設備に投資するコストを少しでも下げたくなる。これは当たり前で仕方ありません。先ほどもご説明した通り、当社は自社で全ての消防用設備を設計から施工・保守管理(点検)まで一貫してメーカーや下請け業者を頼らずに手がけています。だからこそ安全で確実な消防用設備を安価にお届けすることが可能になりました。これも、お客様の事業に大きく貢献できる強みだと思います。
 
 質の高い仕事を低コストでお任せすることができる。それは、クライアントさんにとって何よりも嬉しいことだと思います! それにしても松田社長が、そこまで消防用設備の仕事に情熱を燃やすきっかけとなった出来事は、何かあるのでしょうか。
 
松田 はい。私が再びマツダ商事に入社してから、消防設備やそれに関する法律を教えてくださった“師匠”が、三郷市の消防署にいるんです。その方がある時、分厚い消防関連の本を私に手渡して、「あなたはこれから、この本に書かれていることをしっかり勉強しなければならない。あなたが勉強し活かすことができれば三郷市がさらに住みやすくなり、やがて埼玉県が、そして全国が安全な街になる」とおっしゃったんです。