B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

完全自社の消防用設備で
安全と満足を実現させる

 

消防設備業は多岐にわたる資格や技術が必要

 
glay-s1top.jpg
 お父様は喜んだでしょうね! マツダ商事さんとMATSUDAさんの事業内容を、もう少し具体的に教えていただきたいと思います。消防用設備というと、多くの方はスプリンクラーや火災報知機をイメージすると思うんです。
 
松田 それ以外にも、消防用設備には様々な種類があり、大きく3つの分野に分けることができます。1つは消火栓やスプリンクラーなど実際に火を消すための「消火設備」。もう1つは火災報知機や非常放送など、火災が起きた際にそれを音により知らせる「警報設備」。最後に、避難はしごや緩降機など避難活動するための「避難設備」です。当社は消火器の販売から徐々に事業を拡大。これら消防用設備の取り付けを設計から施工、保守管理(点検)まで、一貫してメーカーや下請けを頼らず自社で手がけることができるようになりました。今では当然、「建設業許可」も取得しております。
 
 消防用設備に関することなら、何でも御社にお願いできそうです。そこまで網羅している会社は少ないでしょうね。
 
glay-s1top.jpg
松田 そうですね。火災報知機など、一部の設備に特化して設計、施工する業者は数多くあります。しかし、消防用設備の全てを網羅している会社は非常に少ないと思いますよ。と言うのも、消防用設備の工事をするには、消防設備士という国家資格が必要になるうえ、設備の種類によって特殊な知識、技術、現場での臨機応変なノウハウが必要不可欠。1社でそれらの資格やノウハウを全て持ち、まして大規模な現場をメーカーや下請けを頼らず収めるのは非常に難しいことなんです。
 
 なるほど。確かに消防用設備というのは、人の命や財産を守るためのもの。取り付けたはいいけれど、いざという時に「消火栓やスプリンクラーの水が出なかった!」「火災報知機のベルが鳴らなかった!」「避難器具が使えない!」ということはあってはならない事態です。国家資格やノウハウがたくさん必要で施工する側としては大変でしょうね。しかし、クライアントの立場から見れば、すべての設備を1社で見てくれると安心ですよね。
 
松田 施工だけではありません。建物には飲食店、店舗、ホテル、共同住宅、病院、学校など多くの種類があり、規模も構造も様々ですよね。それらの条件によって、取り付けなければならない消防用設備も異なります。さらに、消防用設備は取り付けたら終わりではありません。消防法第17条の3の3により、それら設置されている設備の点検を定期的にして、その結果を所轄消防機関に報告する義務が課せられています。