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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 滋賀県出身。中学時代の不登校を乗り越え、高校中退後に高卒認定試験に合格し、独学で国公立大学進学を果たした。その経験を次の世代の教育に生かそうと、2015年、学業の傍ら、Make of chairの頭文字から名付けた「個別志導塾MOC」を彦根市内に開く。勉強を人生の目標達成のためのツールと位置付け、強い志を持って勉学に向かうことの大切さを中学・高校年代の生徒に説いている。【ブログ
 
 
 
生きることの困難に苦しみ抜いた中学時代の危機から立ち直り、同じように生きづらさを抱える若い世代が、人生に前向きになれるようにと教育者の道を志した坂野力也塾長。22歳の若さで「個別志導塾MOC」を開き、10代が直面する悩みの先輩として、「志があって、達成したいことがあるなら、勉強しない理由なんてないんじゃない?」と生徒を熱く鼓舞している。そんな坂野塾長に、これまでの歩みと、塾のこれからについてうかがった。
 
 
 

苦難の時期を乗り越え教育者になろうと決意

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 彦根市にある個人指導塾、MOCさんにお邪魔しています。坂野塾長は彦根市と縁があるんですか?
 
坂野 出身は同じ滋賀県内の大津市です。大津も彦根も、私の好きな琵琶湖に接する街なので親しみがあります。
 
名高 なるほど。それにしてもお若いですよね。2016年現在、まだ現役の大学生でありながら、自ら塾を開いた。何が坂野塾長を動かしたのか、ぜひうかがいたいです。
 
坂野 MOCを始めた動機は、私の生い立ちと深い関わりがあります。実は中学の途中からうつ状態になって学校に行けなくなり、一時は本気で自殺を考えるほど追いつめられていたんです。
 
名高 明るい表情でハキハキ喋る今の坂野塾長からは、ちょっと想像がつかないです。
 
坂野 仲間にもつくり話だろうと冗談を言われます(笑)。それから少し経って、母が学校の父兄会で私について話したことを知りました。最初の出産で私を産んだ母が初めてわが子を見たとき、両腕に抱えて立っているお医者さんの姿がかすんでしまうぐらい、光り輝いて見えたんだそうです。なのに、精いっぱいの愛情を込めて育てたその子が今、死にたいと言って家で泣いている。それがつらくて、悔しくてたまらないと。その話を聞いてハッとしましたね。