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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

グローカル視点と知識で
末永く住める家づくりを

 

“グローカル”な視点で家づくり

 
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川上 瀧川社長ご自身は、建築業界にはどのようにして進まれたのですか?
 
瀧川 高校生の時は絵描きを目指していたのですが、アーティストとして食べていくことは難しいと思い、美大への進学を断念し、建築の専門学校に入学したのが最初です。ただ、どうしてもその学校ではできなかったデザインがしたくて、卒業後は家具店に勤めながらインテリアデザインの学校に通いました。
 
川上 働きながら勉強するのは大変だったでしょう。でもその大変さよりも、デザインへの思いが勝ったのですね。
 
瀧川 ええ、それだけ好きなことですから。一時は農家の父との約束があったので、25歳で地元の兵庫県淡路島に帰ったものの、やっぱりデザインがしたくて、結局それが叶う県内の会社に就職したほどです(笑)。でも、結果的に淡路島から離れてみて良かったと思います。都会と田舎、それぞれの魅力が理解できたので。
 
川上 それぞれの良さがありますよね。スウェーデンでは、夏になると避暑のために電気も通っていないようなサマーハウスに行って、原始的な生活をするんです(笑)。私も都会と田舎、両方の暮らしを味わえて幸せだなと思いました。
 それで、再びデザインの仕事に戻った後は、どうされたのですか?
 
瀧川 その後は、いろんな会社で経験を積みました。考え方の面で受けた影響も多かったですね。中でも4年勤めた六甲アイランドの設計事務所では、外国人の住宅を専門に扱ったことで海外の価値観や考えを知ることができて、視野が広がりました。
 
川上 例えばどんなことが一番心に残っていますか?
 
瀧川 「グローバルスタンス」という考え方ですね。辞書には載っていない言葉なので、最初は意味がわからなかったのですが、仕事をするうちに「世界規模で考えること」だと肌で理解できました。その考え方は、今も頭の片隅に置くようにしていますね。それから、最近では「グローカル」という言葉も意識しています。
 
川上 グローカル? 初めて聞きました。
 
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瀧川 グローバルとローカルを組み合わせた造語で、「地球規模で考えて、地域に生かす」という意味です。家づくりで言えば、サッシは気密性に優れた北欧製、梁は耐久性に優れた日本製を使う、といったふうに、世界のあらゆる国の良い素材、なじむ素材を使ってその土地にふさわしい家を建てようというわけです。
 
川上 なるほど。それでこの事務所にも、様々な国の素材が使われているんですね。それに素材だけでなくデザインの幅も広がって、お客さんの要望も叶えやすくなりそう。その設計事務所で働いた後で、独立を?
 
瀧川 その前に、工務店に4年勤めてから、独立したんです。おかげさまで2013年には、法人化も果たすことができました。