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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

環境や人材不足を改善し
圧送業界に明るい未来を

 

使命をもって、建設・圧送業界の発展を目指す

 
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名高 末藤社長は東京都コンクリート圧送協同組合の理事長も務められているとのこと。ずばり、圧送業界の一番の課題は何だと考えておられますか?
 
末藤 圧送業界に限らず建築業界全体に言える最大の課題は、人材不足ですね。
 
名高 建築業に携わる方自体が減っていると聞きます。しかし外国人労働者の手を借りれば、少しは不足が解消できるのでは?
 
末藤 基本的に外国人労働者は日本に3年しかいられません。法改正で年数を伸ばすなどの方法もいろいろと考えられますが、やはり大変な仕事なので、一度経験した外国人労働者がまたこの業界に帰ってくることは少ないんです。
 
名高 そういった面から考えても、やはりさらなる職場環境の改善が必要ということですね。
 
末藤 はい。若い人に少しでも定着してもらうために、建築業界全体でも社会保険制度を充実させたり週休2日にしたりと、改善を進めています。
 
名高 若い人材が少ないと、技術を継承してくれる人がいなくなってしまいますもんね。
 
末藤 そうなんです。当社も従業員のほとんどが50歳以上です。その分ベテランがそろっているものの、5年後に20歳の方が入ってきたとしても、自分たちが引退してしまっていたら、技術を引き継ぐことができません。また業界全体として、若者だけでなく、優れた年配の職人さんも減少傾向にあります。バブル崩壊後やリーマンショック後に辞められた方が大勢いらっしゃいますからね。そんなふうに、脈々と受け継がれてきた日本の技術が途絶えることだけは、絶対に避けなければなりません。
 
名高 会社や技術を継承していくためには、業界そのものを変えていく必要があるんですね。
 
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末藤 はい。しかし個々の会社の努力だけでは難しいので、組合でも一丸となって、この業界を志す若者を増やせるよう、努力する必要があると考えていますよ。
 
名高 末藤社長が試みているのは、業界の活性化なんですね。これほど熱意のある方が圧送協会の理事長を務められているとあれば心強い!
 
末藤 ありがとうございます。人間って生まれてきた以上は、みんな何かしらの使命を持っているものだと私は思うんです。生きることが単なる義務だと考えては、つまらなくなってしまいますから。だから私は理事長という役目のもと、圧送業界・建築業界をさらに良くすることを使命と考え、これからも全身全霊で課題解決に努めていきます。
 
名高 末藤社長の熱い言葉に、私もなんだか勇気をもらえた気分です。今後の活動に期待していますよ。ぜひ頑張ってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
生まれてきた意味や使命をもって、自分に何ができるのかを考えること。そしてその行いを通じて、環境が良くなり周囲の人に「良かった」と言っていただける生き方ができたらいいと思いますし、それを楽しくやっていくことですね。
(末藤雅宏)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 昭栄興産株式会社
 ■ 本社 〒183-0001 東京都府中市浅間町4-13-2
 ■ 事業内容 コンクリート圧送工事/生コンクリート打設工事
 ■ 設立 昭和43年4月1日
 ■ 従業員数 8名 
 ■ ホームページ http://www.shoueikousan.com